月も星も見えない深い群青色の空。 冬の朝6時一寸過ぎの空は、あと30分もすれば東の空から陽が昇る事が信じられないくらいに夜の色をしていた。ピリッと冷たい空気の中、灯りのない道をほんの微かに感じる光を頼りに歩く。聞こえるのは自分の足が小さな砂…
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