2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧
陽のあたる場所からほんの身体ひとつ分動いただけで体感温度が一変する。そしてまた、陽のあたる場所にある石は柔らかな輝きを放ち、陽のあたらない場所にある石は冷たい輝きを放つ。石はそこにあるだけで様々な「世界」を見せてくれる。訪れる度に違った表…
朝のお勤めに参加する為未だ宵闇が残る深い群青色をした空の下をとぼとぼと歩き金堂に辿り着く。蝋燭の灯りに映し出される阿弥陀三尊の姿は何とも神秘的だった。御室仁和寺の金堂は国宝に指定されている。(因みに御室仁和寺は世界遺産)そう言った事情から…
今日は本来ならば御室仁和寺での朝のお勤めの事を書こうと思っていたのだが、「Dr.コトー診療所2006」の主題歌を歌う中島みゆきの歌声がずーっと気になっていた事が書きたくなってしまった。正直言うと、子供の頃は中島みゆきのあのちょっぴり鼻にかかった…
月も星も見えない深い群青色の空。 冬の朝6時一寸過ぎの空は、あと30分もすれば東の空から陽が昇る事が信じられないくらいに夜の色をしていた。ピリッと冷たい空気の中、灯りのない道をほんの微かに感じる光を頼りに歩く。聞こえるのは自分の足が小さな砂…
那覇空港の搭乗ゲートのベンチに腰掛け私はブルーシール(沖縄のアイスクリームメーカー)の黒糖アイスを食べていた。あーぁ・・・戻りたくないなぁ・・・とぼんやりと思いながら。今回南部の旅でお世話になったearthtripのMさん。彼女に出会わなければ、私…
旅先に限らず、私は”妙〜な感じのするモノ”には敏感に反応してしまう癖があるらしい。11月末でも半袖で十分に過ごせる沖縄。そんな温暖な気候条件もあってか、那覇の国際通りには土産物屋を含めてTシャツを売っているお店が多い。海人(うみんちゅ)とプリ…
ラフティ、ソーキ、ミミガー、てびち(豚足)、チラガー、SPAM(ポーク缶)など、沖縄では「鳴き声以外は全部食べる」と言われている豚肉。琉球の昔から食卓に上っていたのかと思いきや、沖縄の人たちが豚肉を食べるようになったのは戦後の事なんだそうだ。…
海に向かう途中の道の両側にはさとうきび畑が広がる。 そこには「ざわわ ざわわ ざわわ」と言う音が静かに広がっていそうな、そんな風景だった。余りにもその風景が穏やかで、私はやっぱり悲しい気持ちが込み上げて来る。 因みに、南大東島でもさとうきび畑…
沖縄の遺跡や地名の中には、一部分もしくは全部が漢字読みの訓読みにも音読みにも当てはまらない沖縄固有の読み方をするものが結構あったりする。「玉陵→たまうどぅん」もそうだし、「今帰仁→なきじん」なんかもそうだ。「せいふぁうたき」と聞いてどんな漢…
那覇に到着した日の夜も、翌朝も私は何処に行こうかハッキリと決めてはいなかった。煙草片手にぼんやりと考える。美ら海水族館・・・シーカヤック・・・。いや、何だか違う。何かが違う。そんな時、ホテルの入り口で地図なんかが挿してあったラックから何も…
「まちぐゎー」で買ったサーターアンタギー(沖縄のドーナツ)を食べながら第一牧志公設市場を目指し市場本通を歩く。昨日市場の写真(青い魚とか)を撮るのをすっかり忘れていたからだ。市場の前に着くと、何となく様子が違う・・・。妙〜に静かだ・・・。…
陽が傾き始めた那覇の街を私は黙々と歩く。 横断歩道を渡る。 学校の横を通り過ぎる。 公園を通り過ぎる。左手には寺院と思しき建物が見える。 ただただ歩く。「海はこっち。多分」そう心の中で呟きながら。「まちぐぁー」をフラフラしていると、不意に夕陽…
アーケードの中の細い路地を抜けるとまたしてもアーケードが続く。 あれ?衣料品の露店なのに何故か商売そっちのけでもやしの豆をとっているおばさん・・・さっきも見たよな・・・。そうそう、野菜の露店のおばさんはゴーヤの隣で爆睡している・・・。知らぬ…
先日テレビを見ていたら、江口洋介がお遍路さんに扮し四国八十八箇所を巡礼しているドラマをやっていた。皆それぞれに「何か」を見つける為に黙々と歩く。人は「何か」を見つけたいと思った時は黙々と、ただひたすら歩き答えを見出そうとするものなのかも知…
見上げる空の色は気持ちいいくらい何処までも青い。瞳の奥にいつまでも残りそうな青い色。今年の夏の終わり東京で見上げた空もこんな青色をしていたのだろうか?県庁前駅からゆいレールに乗り向かった先は首里駅。そう、首里城を見に行くために。一段高い場…