「まちぐゎー」でフとバザールを思い出す

MALENA2006-12-05

アーケードの中の細い路地を抜けるとまたしてもアーケードが続く。
あれ?衣料品の露店なのに何故か商売そっちのけでもやしの豆をとっているおばさん・・・さっきも見たよな・・・。そうそう、野菜の露店のおばさんはゴーヤの隣で爆睡している・・・。知らぬ間に、また同じ場所に戻って来ている。この感じ、何だか中東の国のバザールみたいだ。

牧志駅ゆいレールを降り国際通りを歩いていると、三越の向かい側に何とも心惹かれる風情のアーケードを見つける。アーケードの入り口には「平和通り商店街」と書かれていた。

第一牧志公設市場を中心とする市場エリアは、沖縄の言葉で「まちぐゎー」と呼ばれているんだそうだ。この「まちぐゎー」に土産物屋や飲食店や雑貨屋などさまざまなお店が軒を連ねるアーケード街が何だか面白い。

「ウエストが総ゴムのズボン(敢えてパンツとは言わない)」に代表されるような猛烈おばちゃん仕様の服オンリーを扱うお店ばかりが集まるエリアがあるかと思えば、骨董屋があったり、楽器屋の前では店主と思しきおじさんが三線島唄のメロディを奏でていたり。果物屋にはドラゴンフルーツやスターフルーツが並び、公設市場には青色をした魚やチラガー(豚の顔の皮)が並ぶ。嗚呼、此処もまた当にチャンプルー。こう言うどことなく混沌とした空気って凄く好きだ。

アメ横のように「え!?何か怒ってる!?」的な呼び込みもなく、二木の菓子のような「え!?何!?」みたいな呼び込みもなく。程好くざわざわとした感じが何とも心地良い。ちょっとだけ迷ってしまいそうなところや、程好いざわざわ感。「まちぐゎー」は、やはり中東の国のバザールにどこか似ているような気がした。