2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧

リアルとトマーン

現地通貨で買い物をする雰囲気にすっかり(もしくはどっぷり)と慣れて来た頃には現地を去る・・・。 悲しいかな、これが所詮一週間ちょっとと期間の限られたツアー旅の宿命なのだ。イランでの買い物は「とある事」に慣れる迄はちょっぴりややこやしかったり…

その「罪」が極刑に値した時代もあったんだそうだ

イランでは、女性同様勿論男性だって陽気でフレンドリーで親切な人が多い。 陽気でフレンドリーで親切な人柄に勿論男女の別は無い。六歳になったら男女別の学校に通い、共学は大学のみ(現状では、学生数に対して大学数が不足している為やむなく?らしい)バ…

「ZARA」も「まんだらけ」も

約二ヶ月振りに戻った北の島。二ヶ月の間に雪はすっかり無くなり(でも、山には未だに雪が・・・)今頃!?桜なんか咲いちゃって。それよりも何よりも私を驚かせたのは、いつの間にか「ZARA」と「まんだらけ」が存在していた事!なんか・・・東京・・・みた…

ちょっぴり不本意ではあるけれども

火曜の夜から仕事で北の島に帰国していた。嗚呼・・・不本意ながら旅の日記が一旦途切れてしまったワケで。 旅が終わって既に数週間が経過しているにもかかわらず、まだ「書きたい事」があるのですよ・・・(笑)一ヶ月前の今日はテヘランにいたのにねぇ(笑…

その単語は、日本語であってペルシャ語でもある。

イスファハンのチャハール・バーゲ・アッバースィー通りをソフトクリーム(チョコとバニラのミックス)片手に(つまり歩き食い、笑)歩いていると、突然5〜6人の女の子のグループに「ハロ〜!」と声を掛けられるや否や取り囲まれる。何の前触れもなく、突…

モスクに射し込む光は美しく、そして哀しい。

イスファハンのジャメモスク。その壁のレンガには、修復された跡が見て取れる。壁が修復された理由は、イラクの爆撃機がこのモスクに爆弾を投下したからだ。礼拝に訪れていた多くの一般人が犠牲になったと言う。色の違うレンガは、戦争の爪痕を静かに、そし…

「食」もその国の文化の一つと言えるから。

「えぇーーーっ!ご飯にヨーグルトをかけて食べる!?」その日の夕食。テーブルの上にはナンと長粒米のご飯とホウレン草の煮込み、そしてヨーグルト。てっきり食後のデザートだとばかり思っていたヨーグルトだったが、まさか”食事”だったとは・・・。何でも…

イランの人々にとっての緑とその意味。

数年前、報道番組か何かでそのシーンを見た時、それが何となく不思議な光景に見えたのは、おそらく私だけではないだろう。週末ともなると、代々木公園や上野公園に集まるイランの人たち。へぇ〜。日本には意外にイランの人たちが大勢住んでいるんだ。でも、…

この子たちが大人になった時、この国はどうなっているのだろう。

外国人、特に東洋人が珍しいのだろうか?彼女たちは好奇心いっぱいの眼差しでキャーキャー言いながら(笑)柵から顔をのぞかせる。もう思いっ切り笑顔(笑)その無邪気な笑顔は、イスファハンの空に負けないくらいに鮮やかだ。とうとう、先生も生徒に混じっ…

「6」と「7」の攻防戦。

「6」と押した電卓をおじさんに向ける。顎に手をやり「んー」と一言言いながら「7」と押し、おじさんは電卓を私に向ける。イマーム広場のバザールにある民芸品店で、ショーケースの上に置かれた密細工のティッシュボックスを挟んで繰り広げられている”攻防…

イスファハンは世界の半分。

「イスファハンは世界の半分」17世紀に出来たイマーム広場(モスクは後で建てられたんだそうだ)を目にした人々誰もが、その美しさにこの言葉を口にしたんだそうだ。21世紀の今、イマーム広場に実際にこの足で立ってみて思う。数百年の時を経た現在でも…

靴を脱いで立膝で。それが流儀。

午後8時頃、夜のイマーム広場が目に飛び込んで来る。街中にアザーンが流れていた。嗚呼、終にイスファハンにやって来たのだ!イスファハン最初の夜。ホテルの部屋で寛いでいる場合ではない!と言うワケで、数人でホテル近くのスィー・オ・セ橋を見に行く事…

「トコロ変われば」イランのトイレ事情は。

イスファハンの事を書く前に。旅の中で、私としては「大切な事」を未だ書いていなかった事に気付く。そう、旅先の「トイレ事情」について(笑)絨毯博物館のトイレで手を洗っていると、同じツアーでチュニジアやモロッコやエジプト等々を旅した事のある年配…

そこに私の視界を遮るものは何もない。

砂漠の空は気紛れだ。容赦なく太陽の光を降り注がせたかと思えば、突然太陽を雲で包み込み、乾いた青色の空を不機嫌そうな灰色へと変える。ごうごうと吹く風は、木々の葉を地面に叩きつけ、砂をまるで生きものの如く空へと舞い上げる。ヤズドからイスファハ…

乾いた青い色。砂漠の街の空。

砂漠の砂嵐を抜け、ヤズドに向けてひた走るボルボ社製のバスに異変が起こったのは、どっぷりと陽も沈みきった山道だった。どうやらエンジントラブルらしい。応急処置!?を終え出発したものの、数分後にまたしてもトラブル発生。その後も応急処置とトラブル…

イランの秋田県!?は薔薇の街。

イランで五番目に大きな都市シラーズは、ペルセポリス観光の拠点となる街であると同時に、薔薇の街でもあるらしい。シラーズでの事。 出発迄には少しばかり時間があったので、ホテルの周りを散策してみる事に。 通りを少し歩いたところで、通勤途中?の女性…

「存在」と「無」の間を行き来する足音たち。

今から約二千五百年前にこの場所に佇んでいた人も、私と同じようにこうしてこの空を見上げたのだろうか?まるで真夏の太陽のような強い陽射しに目を細めながら、私はペルセポリスの空を見上げていた。きっと二千五百年前からここの空は変わらずに青かったん…

休日のテヘランから空路シラーズへ。

旅2日目。 この日はテヘラン市内を観光後、国内線でシラーズに移動。 ゴレスターン宮殿、アーブギーネ(ガラス)博物館、サアダーバード宮殿博物館、絨毯博物館に行く。イランはイスラム教シーア派が人口の大多数を占める国だ。イスラム教の休日は金曜日。…

旅の音たち

今回はボイスレコーダーを持参しての旅でした。 私の独断と偏見で行く先々で記録した音たちを「旅の音」として聞いていただけたらな、と思い公開してみる事にしました。もしよろしかったらちょっと耳を傾けてみて下さい。〜ケロログについて追記〜 id:wing23…

深夜のテヘラン空港。生暖かい風を頬に受けこの旅は始まった。

成田を出発し、北京空港に駐機中のテヘラン行きイラン航空801便の機内はバザールさながらの喧騒に満ちている。北京迄の乗客が降り、新たにテヘランに向かう乗客が搭乗するのは約一時間半後。九ヶ月振りの北京空港だったにもかかわらず、北京空港では機内から…

旅が終わった時に見上げる空は、いつだってほんの少しだけ切ない。

ほんの少しの間だけ日本を離れていたら。イラン航空800便は昨夜テヘランを出発し、今朝北京を経由して正午頃成田に到着する。 「旅も終わっちゃったんだなぁ・・・」と言う想いと共に、空港から一歩外に踏み出して空を見上げれば・・・すっかり夏のような日…