深夜のテヘラン空港。生暖かい風を頬に受けこの旅は始まった。

MALENA2005-05-08

成田を出発し、北京空港に駐機中のテヘラン行きイラン航空801便の機内はバザールさながらの喧騒に満ちている。

北京迄の乗客が降り、新たにテヘランに向かう乗客が搭乗するのは約一時間半後。九ヶ月振りの北京空港だったにもかかわらず、北京空港では機内から一歩も出る事は出来ない。嗚呼〜折角人民元持って来たのになぁ・・・(笑)

軽くストレッチをする私の横を清掃係がゴミを収集してまわり、新たな機内食や飲み物が運び込まれる。眠る者もいれば、歓談する者や読書する者などなど。暫しの喧騒の後、イラン航空801便は約30分遅れで北京を出発する。一路テヘランに向けて。

ところで。
今回の旅に限らず、日本人って機内食を「かなり残す」人が多いように思う。
確かに日本の航空会社でない限りは、味覚的に受け付けない人もいるのかも知れない。私は勿論余程「食べられないモノ」でも出ない限り「完食」するタイプ(笑)何故なら、私の場合は食べなければ体力がもたない気がするから。それに、旅の途中で著しく体調を崩すような人に限って、現地の食事に馴染もうとしない人が多いように思う。なので、私が思うに機内食は現地の食事に馴染む第一歩。そして、旅の途中に体調を崩さない為の予防策のようなもの。

今回テヘランに向かう801便の機内食はこんな感じでした。
メインは羊肉の煮込み。イスラム教徒が多数を占める国なので、豚肉は出ません。あと、勿論アルコールも!(笑)

現地時間の深夜12時頃(日本との時差は、今時期はサマータイムにあたるので四時間半。それ以外は五時間半)801便はテヘランに到着する。機体が滑走路に着陸すると同時にスカーフを取り出し頭に被る。女性限定でこのような光景がそこかしこで繰り広げられる機内。終にイランに来た事を実感した時でもある。

空港を出て見上げる空に月は見つけられなかったけれども、頬に受ける生暖かい風が、妙に心地よくさえ感じられた深夜のテヘラン。こうして私のイランの旅は始まるのだった。