「食」もその国の文化の一つと言えるから。

MALENA2005-05-20

「えぇーーーっ!ご飯にヨーグルトをかけて食べる!?」

その日の夕食。テーブルの上にはナンと長粒米のご飯とホウレン草の煮込み、そしてヨーグルト。てっきり食後のデザートだとばかり思っていたヨーグルトだったが、まさか”食事”だったとは・・・。

何でもこの料理、ご飯にホウレン草の煮込みとヨーグルトをかけ、それらを混ぜて食べるらしい。早速やってみる事に。ホウレン草の煮込みをご飯にかけ、その上にヨーグルトを乗せて混ぜる。よく混ざったところで一口食べてみる。・・・あれ?・・・お、美味しいぞ!!!(笑)

ホウレン草の煮込みがヨーグルトを加える事によってマイルドな味に「変身」していて、塩分と酸味の味覚的なバランスが絶妙で結構イケる。食べものも、「見てくれ」だけで判断しちゃいけないんだよね(笑)

イランの料理は、全体的に薄味だ。
野菜が多く、素材をじっくりと煮込んだ料理が多くヨーグルトは必ず食卓に登場するので、イラン料理は比較的ヘルシーなんじゃないかと思う。にもかかわらず、毎食毎食「快食」していたとは言え、イラン滞在中から妙〜にお腹廻りが膨らみ出した私・・・。最大の原因は朝食にあるような気がしてならない。

イランで初めての朝食。地元の人がナンに蜂蜜を塗って食べているのを見て早速真似てみる。う、ウマいぞ〜!翌日の朝食。蜂蜜やジャムの横に生クリームが置かれているのを発見。生クリームを”もっさり”と器に入れる私。で、ナンに蜂蜜を塗り、更に生クリームを塗ってパクリ。うーっ、ウマいぞ〜!!!
この日以来、朝から蜂蜜&生クリーム塗りのナンを欠かさず食べていた私・・・。そりゃお腹も膨らむワケだ(苦笑)

誰にでも食べ物の好き嫌いはある。異国の食べ物が口に合わない人もいるだろう。でも。未だに生の鮪が食べられない私が言うのもナンだけど。異国に旅に来て、その国の食べ物がどれもこれも自分の口に合わないからと言って、グズグズと文句を言った挙句、ラーメンが食べたいとか塩鮭でご飯が食べたいとか言うのその国に対して失礼じゃないかな?自らの意思でその国を旅する事を選んだのだから、食べ物にグズグズと文句を言うのは甚だお門違いなんじゃないかと私は思う。食文化と言う言葉があるように、食もその国の文化の一つ。否定する事が悪だと言いたいんじゃない。ただ、食事の度にグズグズと文句を言うような人は、最初から自分の「食べられるもの」があるかどうかをリサーチした上で旅先を決めればいいって事。私には、おせんべいや梅干やお味噌汁の粉末を持参しての旅は考えられない。だって、自らの意思でその国を旅する事を選んだのだから、旅の間はその国にどっぷりと浸かって(漬かって、かな、笑)いたいもの!(笑)

今回、食事の際には折角だからイランらしい!?飲み物を、と言うワケでノンアルコールビールばかりを飲んでいた。私のようにアルコールを口にする習慣のない人間は無問題だが、アルコールを愛する人にとっては一週間以上アルコールを口に出来ない旅は結構キツいんじゃないかと思われる。なので、イランはとても素敵な国ですが、アルコールをこよなく愛する方は、渡航の是非を十分に検討されてから旅立つ事をオススメします(笑)