その「罪」が極刑に値した時代もあったんだそうだ

イランでは、女性同様勿論男性だって陽気でフレンドリーで親切な人が多い。
陽気でフレンドリーで親切な人柄に勿論男女の別は無い。

六歳になったら男女別の学校に通い、共学は大学のみ（現状では、学生数に対して大学数が不足している為やむなく？らしい）バスは後ろ半分が女性専用で、地下鉄には女性専用車両がある（飛行機は例外で男女同席）とは言うものの、カップルは普通に見かける。フと疑問が湧く。男女は一体どうやって、何処で知り合うんだろう！？

男女の出会いの場所として最も多いのが、何を隠そう公園なんだそうだ。嗚呼、何だかイランらしくて！？妙〜に納得（笑）そんな事からも、イランでは一昔前迄は所謂お見合い結婚が多かったのだが、現在は圧倒的に恋愛結婚が多いんだそうだが、一昔前よりも離婚率は高くなったんだそうだ。意外！？と言っては当然語弊があるかとは思うが、恋愛に関しては結構厳しかったりするのかな？と思っていただけに、自由に恋愛が出来ると言う事が私としては何だか意外だったような・・・。

だたし、イランでは自由であってはならない恋愛もある。それは不倫。不倫は罪になる。双方が結婚している場合が一番罪が重く、片方が独身の場合は当然結婚している方の罪が重くなる。罪になると言う事は、当然当事者には刑罰が科せられるワケで。現在の刑罰は「鞭打ち」らしいが、ホメイニ師の時代には「極刑」が科せられたケースもあったんだそうで・・・。極刑、つまり「死刑」ですね・・・。当に命懸けの恋愛、か・・・。

イスラム教では男性は複数の妻を持つ事が出来ると聞く。
当然イランでも男性は複数の妻を持つ事が出来るが、それが可能なのは複数の妻を養えるだけの財力が備わった男性に限られるらしい。故にたくさんの妻を持つ男性が巷にゴロゴロと存在しているワケでもないんだそうで。よくイスラム教は男性優位で女性を軽視していると言う人がいるが、実際は全くその逆で、女性を手厚く守っている宗教なんだそうだ。私自身、これ迄イスラム教は”何となく”自分にとっての「身近」とは正反対に位置する存在に感じていたのだが、実際にイスラム圏の国を訪れてみると決してそうではなかった事に気付かされる。その国や民族が最も大切にしている事、ものを自分にとって可能な最大限の範囲内で理解、尊重する事が相手に対する最大の敬意になれば、と私は思わずにはいられないのだ。