在り来たりの日常にそっと潜む感情。

MALENA2005-01-31

入間での仕事を終え新宿に降り立つ。
無性に煙草が吸いたくなったので、帰宅前に「一休み」する事に。喫煙者故の「悲しい性」とでも言おうか(笑)

マルボロに火を点けた瞬間、何とも懐かしい旋律に思わず耳が反応する。嗚呼〜この曲好きだったのよねぇ、子供の頃!(・・・またですか、笑)思わず耳が反応してしまった曲は「フィーリング」と言う曲。勿論、70年代の歌謡曲だ。元々は外国の曲だが、日本ではハイファイセットがこの曲を歌っていた。

子供の頃、冬になると私は近所に住む友達と連れ立って、実家の前の大きな通りをひたすら真っ直ぐ西に向かって行くと突き当たるスケートリンクに遊びに行ったものだった。実際のところスケートはどうにも苦手だったが(笑)製氷時間に飲む「コンソメスープ」が楽しみでスケートリンクに行っていたような気もする(笑)スケートリンクにはBGMが流れており、その中の一曲に「フィーリング」があった。初めて耳にした時は単純に「いい曲だなぁ〜」とその旋律が気に入っていたのだが、数回目に耳にした時その歌詞にまたしてもドキッとする事となるのだった(・・・またかよクソガキ、笑)

「ただ一度だけの戯れだと知っていたわ。もう会えない事知ってたけど(悔やまないわor忘れないわor抱かれたのよor・・・う〜む・・・思い出せない・・・泣)
「フィーリングWOWOWOフィーリング泣かないわ」
子供だった私は、一瞬冷たい氷の上に立ち尽くし思う「タワムレって何?」と。一度だけタワムレて、最後には泣かないわ・・・って・・・。その「タワムレ」ってヤツは一体何なんだろう!?と思うと妙に心が「ざわざわ」としてしまいスケートどころではなくなってしまったのだった(笑)

やがて子供は大人になった時、その「タワムレ」の意味を知る事となるのだが(笑)この曲って改めて聴くとちょっぴり切ないんだなぁ、と思わずにはいられなかった。自らもう二度と会わない事を承知の上でその人と一度だけ戯れたのか、偶然を装って戯れたのか、自ら戯れに身を投じたのか。泣かないわ、なんて言うくらいなら戯れなきゃ良かったのに・・・。とは言うものの、そうは行かないのが世の掟!?ってものだったりして(笑)若い頃!?は特にこう言ったケースに遭遇しがちだったりして(笑)

しかしながら、人生何事も経験なのだから!?「一度だけの戯れ」も案外と悪くはないのかも知れないと言えなくもない(笑)経験した事を、後の自分の人生にどのように光を与えて行くのかは本人次第。一度きりの人生、輝かないより輝いた方がイイに決まってるでしょ!そして、ほんの少しでも「輝けない」と思えるような戯れならばしない事。人間一度光を失うと、もう一度光を感じる事が出来るようになる迄は結構大変だから、ね(笑)