それは信仰?はたまた妄想?

それは、土曜出勤だった先々週末の事だった。

20代の頃から40代の風貌をしていた(失礼極まりない・・・)他部署の男性社員と話しをする機会があったのだが、何でもこの男性社員、女性の容姿に対しては並々ならぬ拘りがあるらしい。彼が最も拘るのは以下の事柄なんだそうで。

・女性は顔!性格のいいブスよりも性悪の美人。
・化粧をした顔と、すっぴんの落差が激しい女性は断固許せない!そんなの詐欺だ!

そんな男性社員の奥さんは、とても美人な人だったと記憶している。・・・”だった”・・・つまり過去形なワケで・・・。

すっぴん話の過程で、その男性社員はこんな発言もしていた。
「(奥さんは)化粧落とした顔はババアだね」と。

あーあ、言っちゃったー。
奥さんの悪口じゃなくて、如何に自分がダメ男かって事をね。奥さんの顔をババアにしたのはアンタの「責任」でもある筈だよ。アンタがダメな男だから奥さんはババア顔になったんだよ。

謙遜する事が美徳な時もあるが、自分の彼や彼女、夫や妻を語る時”こう言う”謙遜は必要無いんじゃないの?

この男性と結婚してから3、4年程経った頃の彼女の写真を偶然見た事があるのだが、写真の中の彼女を見て私はとても驚いた記憶がある。「え・・・!?これがあの人!?」と。女優のようにキレイな人だった筈なのに、私が目にしたのは、シワっぽい顔のフツーのおばさん・・・。私自身、シワが悪いとは思わない。ただ、彼女のシワは何処か痛々しかった。”たった”3、4年と言う月日が、これ程までに一人の女性の顔を変えてしまうものなのだろうか。「あーぁ、こりゃーダンナが男として、てんでダメなんだわ」と心の中で呟きながら頷く私・・・。

それにしても。
世の殿方たちの「すっぴん信仰」が根強い事には驚かされる。彼等を信仰に駆り立てるモノは一体何なんだろう?化粧しました的な顔がイヤなのか?すっぴん”ぽい”化粧をしている人ならば許せるのか?だったら”ズラ”の男性の存在はどうなのよ???

私自身、社会人になってからのある時期をすっぴんで過ごしてからは、化粧するなら、化粧しました的な化粧をするように”心掛けて”いる(笑)ナチュラルメイクも、しました的メイクも時間的(私は5〜10分)に同じなら、しました的にした方が私は好きなのだ。すっぴん”ぽく”見せるメイクをするくらいなら、すっぴんの方がいいと思うんだけどねぇ。

そもそもさ。
すっぴんがイイ!とかズラは許せん!とか言う妄想?を抱いているウチは”まだまだ”ってところなのかも知れない。じゃ、そう言うアナタはズラはどうですか?と訊かれたら。取って付けたようなズラじゃなくて、自然な感じなら・・・。って・・・それじゃ、ナチュラルメイク支持派の男性と一緒じゃん・・・。嗚呼、エラそうな事書きまくったようですが、どうやら私自身”まだまだ”ってヤツだったようですな・・・トホホ・・・。