この旅で、また一つ失敗経験＝財産が増える

竹富島、西表島、黒島、波照間島、遠いところでは与那国島。
連休と言う事もあるのだろう。朝８時を少しまわった頃だと言うのに、石垣港は離島行きの船を乗り降りする人で結構混雑していた。

石垣島から西表島までは、船（多分、高速船）で約４０分。
私に限って、４０分間船の中でじっとしている筈はなく（笑）石垣港を出港して約５分後、外に出てみる。横殴りの生温かい風が何とも心地いい。のだが・・・。結構速度が出ているのだろう。足を踏ん張らないと”よろけて”しまうくらい決して安定しているとは言えない船の上。サングラスなんかしていたら、あっと言う間に風にさらわれてしまいそうだ。

船の上で足を踏ん張る事３０分。
群青色の海と、うっすらと灰色がかった空の間に島影がぼんやりと見えて来る。そう、西表島だ。その島影は、まるで淡い磨り硝子を通して見るようにやさしい輪郭をしていた。

石垣島よりも更にゆったりとした空気、そして時間が流れているような感覚を憶える西表島には、信号機が一つしかないんだそうだ。その信号機、子供の教育の為にと設置されたもので（信号機の存在を知らなければ、島を出た時に困ってしまうだろうとの配慮なんだそうだ）正直なところ島での日常生活に於いては必要ないと言えなくもないモノなんだそうで。

信号機を必要としない日常か・・・いいなぁ・・・。

旅先で、気になったモノは迷わず買え！と幾度の失敗経験を元に自分に言い聞かせて来たつもりだったが、どうやら私と言う人間は、呆れるほど学習能力のないヤツらしい。トイレタイムの為に立ち寄った土産物屋で見かけた迷彩柄に西表ヤマネコの顔がプリントされ（結構リアルな感じ）その下に「西表ヤマネコ」と言う文字がプリントされたペットボトルホルダー。旅の時は、首からデジカメ、ボイスレコーダー、お水の入ったペットボトルをぶら下げている私（その見てくれは、強烈にイケてない・・・）あ、このペットボトルホルダーいいなぁ、と思っているうちに出発時間となり。まぁ、また何処かでお目にかかれる筈。と思った時は、絶対に買うべきなのだ・・・。その後、西表ヤマネコプリントのペットボトルホルダーには終ぞお目にかかる事はなく・・・（涙）

今回の旅で、また一つ失敗経験が増えたのだった（笑）
まぁ、コレも「財産」と言う事で（笑）