古き良き琉球を想う島

MALENA2006-06-05

札幌に住んでいた頃、一年に最低一回は吹雪で学校が休みになる事があった。
高校生になると、猛烈に吹雪いていると感じた朝は「自主休校」にした記憶がある・・・(笑)札幌駅から4キロ圏内にある私の実家でもそうなのだから、北海道の冬に於いては別段驚くような事柄でもないワケでして。

石垣島から船で約10分の竹富島
この島では台風の季節になると、台風の度合いによっては学校が休みになるんだそうだ。その度合いが少々気になるところだが、島の人曰く風速2、30メートルくらいでは台風とは呼べないんだそうで。嗚呼、その”感じ”何だか凄くよく解る。横殴りの雪が降っただけで交通機関が麻痺してしまう東京。「こんなの雪害って呼べないんだってばっ!」と思う感覚と多分同じなんじゃないかな。

古き良き沖縄、いや八重山と言うか琉球と言う言葉が思い浮かぶ竹富島の風景たち。民家の壁には黄色い色をしたヤモリが貼り付き、各家毎に違った表情を見せるシーサーは、屋根の上でその家を守っている。珊瑚で出来た石垣の隙間からは見た事もない草が顔を覗かせ、庭に咲くハイビスカスは穏やかな風に揺れていた。私の頭の中には「島唄」がずーっと流れていた。

その昔、台風で外に一歩も出る事のない日。
竹富島の人々は何をして過ごしていたのだろう。機織をしたり(ミンサー織りと言う織物が有名らしいです)三線(”さんしん”沖縄の三味線)を弾きながら歌を歌ったりしていたのだろうか。泡盛なんかを呑んだりしていたのだろうか。

竹富島は、そんな光景をついつい勝手に思い浮べてしまう島だった。