そこは心地よい風が吹く島

日本の西の果てで、この風は一体何処で生まれて、何処からやって来て、何処に向かうのだろう?と思いながら空を見上げる。

与那国島は、風の島だった。

地図を見ると台北よりも緯度が低い与那国島だが、常に心地よい風が吹いているせいなのか、温暖なアジア独特のジメっとした湿度は感じられない。が、しかし、私が滞在していた二日半の間、空はカラリと快晴と言うワケでも無く、空と海の間にはぼんやりと霞がかかったような柔らかな風景が広がり、台湾の花蓮の山並みが空と海の間から姿を現す事は無かった(台湾が見られるのは年に数回らしい)

空港迄迎えに来てくれた旅館のおじさんは言う。
「何もないところですよ。でも、都会に疲れた人たちはここに癒されに来るんだそうです」と。

都会には溢れているコンビニも、ネットカフェも、ファーストフードのお店も、ファミレスも、映画館も(おそらくレンタルビデオ屋さんも)与那国島には無い。

南の島によく在りそうな小洒落たリゾートの雰囲気も与那国島には無い。

でも、自然の優しさと厳しさ、海や空の青色、草木の緑色、色鮮やかな花の色、鳥の囀りや虫の声、(時々牛の鳴き声)風の音と波の音、そして、穏やかな空気と時間が与那国島には溢れていた。

与那国島、また行きたいな。

そんな風に思う私は、きっといろいろな意味で都会に疲れているのかも知れないな、とフと思った。

〜旅から戻って〜
またここに旅の事をダラダラと、思いつくままに書いて行きたいと思います。デジイチデビューでハリキリ過ぎ!?て、たった三泊四日の旅で170枚近く写真を撮った事もあり(笑)先ずは写真の整理に「うぅっ・・・」と思う始末・・・(笑)旅の音については、準備が出来次第載せて行きたいと思っています(いつになる事やら・・・笑)