石垣島の夕空を見ながら思う

MALENA2007-05-15

故郷の街ではないのに、何故か「戻って来た」ような感覚を憶える。石垣島はちょっぴり不思議な場所だ。

思えばこの一年程の間に三度(みたび)沖縄県に上陸した事になる。呼ばれているんだろうな、きっと。

石垣島に降り立った瞬間、心がふうっと穏やかになるのが感じられる。
飛行機で隣の席の人が、崎陽軒のシューマイ弁当(コレ、かなり臭いがキツイので”空弁”には不向きだと思う)をダラダラと30分以上かけて食べていた事に、「フツー、機内では周りの迷惑も考えて”おにぎり”とか”パン”とかにするだろう・・・」と、何で私はあんなにイラっとしていたんだろう、と思ってみたり。

ホテルに荷物を置いて直ぐに街をフラフラする事に。
どこか混沌とした感じだった石垣港の離島桟橋の船乗り場は、100メートル程行った場所に立派な建物の石垣港ターミナルが出来ていた。公設市場の前にはゴーヤやスナックパインが並び、土産物屋からは沖縄の音楽が聴こえて来る。公設市場の3階にある「いちば食堂」で「八重山そば定食」を食べる。

船の運航が終了した港は、人もなく所々にこれから積み込まれるコンテナなんかが置かれていて、ちょっぴり寂しげな雰囲気さえ漂っていたが、フと見上げた夕暮れの空はどこかホッとするような温かさを漂わせていた。

夜に飲み込まれて行く空を見ながら思う。
自分が見たいと思う風景や空や景色には何時の日か必ず出会う事が出来て、見たいと言う思いさえあれば、それらを自分の目で見る事が出来るものなんだな、と。

何かを思う事は、きっと大切な事だ。
何かを思う事は、きっと生きてる事そのものなのかも知れない。