そして、ルーレットは廻る

「五年もの間”赤字運営”にもかかわらず、ただ、ひたすら”放置プレイ”だったんかいな・・・。で、アンタを始めとする管理職連中は何やってたんだよ。こんなん、あ、有り得んわな・・・」

丁度一週間前。
「私はアナタとは違うんです!」とか”ほざいて”総理が辞任表明した日、自分は仕事を辞めた。一言で「いい加減風味テンコ盛り」な組織に居るだけ時間の無駄だと思ったので。

午前中、所属部署を統括する一番エライ人が話し合いの場を設けてくれた。
エライ人の話はこうだ。
部署の管理職(パワハラババァ&ヘラヘラオヤジ)のダメっぷり、赤字続きを黒字に、労務管理、(その他もいろいろ言っていた、が忘れた)を外からやって来た私に新しい視点で改善して欲しい。全て改善出来るなら年収一千万円出してもいい、と。

つーかさ。
エライ人よ、アンタが私に対して希望する仕事内容を、パワハラババァとヘラヘラオヤジにちゃんと話してないでしょ。双方言ってる事が全然違うんだって。それにさ、何で元からいる人間が問題点を何一つ改善してないんだよ。そのくせ、外からの視点で改善して欲しい、ってか。

自分たちはずっと放置プレイ三昧で、外から来た人間に丸投げ、ってか。
見て見ぬフリしてたのは、どうにもアンタらなんだよ。

この組織に対する諦めにも似た感情に苛まれる心の中で叫ぶ。
「ふざくんな!!!」
一千万?要らねーよ、そんなもん。
放置プレイのツケは、アンタらが一千万円分に値する労働で返すこったな。

エライ人は二日休みをあげるから、考え直して辞意は撤回して欲しい、と言ったが丁重にお断りした。ただ、採用していただいた恩はあるので、仇で返すだけではイクナイ!と思い、部署の問題点とそれらの改善方法、赤字脱却のために直ぐに出来る事などを提言。これが二週間分の賃金の一部に値するといいけど。

こうして再就職先での”たった”二週間の勤務は終わり、約一週間の無職期間の間にタイミング良く次の仕事が決まり、明後日から新しい仕事に就く事になった。今度は前職とは業界は違うけれども、前職で勉強した事や経験が生かせそうな仕事だ。

アルバイトからのスタートになるけれども、勉強した事、経験を生かして必ずやステップアップしてみせるぜ!!!

人生ゲームのルーレットは、とにかく廻してみなきゃ始まらない。
後退した時は、とにかく廻してみればいい。更に後退したとしても、ひたすら廻してみればいい。

人生ゲームは、ルーレットを廻す事に意味があるのだから。