日中最高気温摂氏40度。デリーからアグラへ

MALENA2004-05-19

外へ一歩踏み出した瞬間、何とも言えない熱気が私の両腕に
纏わり付いて来た。
そうか・・・私は今インドにいるんだったと認識する。

バスに乗り込み車窓から街の様子を眺めてみると・・・
早速いました!牛、牛、犬、そして牛(笑)ここは当にインドなんだ(笑)

中央分離帯の中で、ウトウトする牛の傍らで熟睡しているおじさん。
日本でそんな光景に出くわそうものなら、おそらく誰もが思うに違いない。
「”何か”間違えちゃった人」だと。
しかし、私がこうして見ている光景を、私はこう受け止めた。
「特に”何も”間違えちゃってはいない様な気がしないでもない人」だと。

午前中は、ラージガート(ガンジーが眠るお墓)フマユーン廟等を見学し
タージマハールを見るためアグラへ移動。

バスに揺られての移動は楽しい。大好きだ(笑)

インドは広大な国故に、地図上はそれほど離れていない様に見える街も
意外に移動には時間がかかるらしい。

気温40度の中、アーグラー城(世界遺産らしい)を見学した後、タージ
マハールへ。

「一応」厳重風の警備を2回通過し、目の前に突然現れたタージマハール
は、月並みな表現しか思い浮かばないくらい、それは綺麗だった。
素足に感じる大理石の、ほのかに温かい感触が心地良かった。
私は暫し大理石の床に座り込み、遠くの景色をボンヤリと眺めていた。
「何だかインドっていいなぁ〜」と言う思いに耽りながら(笑)

そろそろ戻ろう、と歩いていると一匹のサルがやって来るではないか!?
小さいくせに小生意気そうな面構えが気に入らなかったので「シッ、シー!」
と追い払ってみたら・・・
傍にいたインド人のお兄ちゃん3人衆が、お腹を抱えて大笑いしているでは
ないか!!!
辺りにいる人間は私一人。え・・・私か!?
何故、私が笑われてしまったのかは未だに解らないけど(笑)

大理石の感触と「少々不可解な思い」を胸に、私はタージマハールを
後にした。

宿泊先のホテルは、「五ツ星」と言うだけあってなかなか豪華。
ツアーって或る意味いいよな、と思う。一人旅なら絶対こんなホテル
最初から候補に挙げられない(笑)

部屋のベランダから中庭に出られるらしい事を発見!
早速夜の中庭探索に出掛けよう!と思いきや、窓に張り紙が・・・
「辺りにサルがいます。窓は必ずダブルロックして下さい」と・・・
またサルですか(笑)
いくら一人で泊まっている部屋とは言え、サルはねぇ(笑)と、ちょっと
噴出してしまいそうになった私は、インドのテレビを観る為リモコンを
手にした。
サルの気配を感じつつ(笑)インドの番組と共にアグラの夜は更けて行った。