混沌、喧騒、乾いた青い空。ジャイプール

MALENA2004-05-20

アグラから離れるにつれて、景色は岩盤で出来たような山や、土埃の舞う乾いた大地へとその姿を変貌させて行った。

ラジャスタン州は砂漠からなる大地らしい。
作物を栽培するのには不適合とされるその大地には時折、羊やヤギの群れ
も見られたりする。そして牛も(笑)

途中、不思議な一角と言うか集落みたいなものに出くわした。
塗り壁か!?と思う程「こってり」とした化粧を施した若い女性が、道路脇に
止まっている車に何やら話しかけている様子だ。
そう、ここは何と「政府公認」の売春宿街なのだ。料金は日本円にして千円
もしないだろうか。これを「安い」とみるか、どうみるか・・・

石造りの門をくぐると、旧市街が現れた。ピンクシティと呼ばれているだけ
あって、どの建物の壁もピンク色をしている。ピンクと言っても「桃色」で
は無く、砂漠に位置する街だからだろうか、乾いて水気を失ったような土の
匂いがしそうなピンク色をしていた。

行き交うラクダ。道路脇の露店でチャイを愉しむ老人達。マンゴーや西瓜を
売る露店。無邪気な笑顔で、私に向かってキレのいいダンスを披露する男の
子。派手色のサリーを纏い、足早に歩く女性。

混沌と喧騒と乾いた青い空、乾いた空気の街ジャイプール。

何とも言えないインド「らしい」感じに、私は何だか「笑っちゃうくらい」
ドーパミンを放出しまくってしまった(笑)
もっと、更に「濃ゆい」インドらしい街に行ったら、私は一体どれ位ドーパミンを放出しなければならないのだろう(笑)
コルカタやベナレスでドーパミンの大量放出をしたいと、つい「うっかり」
思ってしまった(笑)

今でもマハラジャが暮らす宮殿、シティパレスとジャンタル・マンタル
天文台)を見学。驚いた事に、この天文台日時計は正確な時を刻んで
いた。

ツアーと言うのは、面倒な事をしなくていいのは楽な事は楽なのだが
その行程に「ワケのわからん土産物屋」に連れて行かれる事が組み込まれて
いる事が多々あり、それが少々、いや結構嫌だったりする。
ヌルいペプシなんかをもらって飲んで、ボーッとしているしかなかったり
するから。

この日のホテルも「五ツ星」(笑)エントランスでは、典型的なインド美人
が、とびっきりの笑顔で迎えてくれた。

インドは総選挙の真っ最中だった。ラジャスタン州では投票日と言う事で
この日は例え外国人であろうともアルコール類の販売は一切禁止。
酒飲みの方には、少々ツライ夜となってしまったようだ(笑)