この「感覚」は、当に恋愛そのものに似ている!

MALENA2004-05-31

デリーを離陸後、一時間程して配られた「お世辞にも」美味しいとは言い難い機内食スクランブルエッグを食べながら思う。
「一体何なのだろう?この感覚は」と。
全身の細胞が「ざわめく」ような、血液が「沸騰」するような、そんな感覚。まるで恋愛の「初期症状」にも似た!?感覚とも言えなくもない・・・マズイ・・・この感覚は自分自身「間違いなく」経験している感覚に違いない。そうか!私はインドが好きになってしまったんだな(笑)インドの「何処が」「何が」好きになったのか?と言われると、正直困る。恋愛だって同じだ。彼の「何処が」「何が」と言われても、おそらく「そのものが、全てが」と答えるのと同じだから(笑)混沌として、喧騒に満ちた全てのものを包み込むように受け入れて、あくまで「インド流を貫く」インド。そのスケールの「大きさ」や懐の「深さ」みたいなものが、私は好きなんだろうと思えてならない。今後「好きなタイプの男性は?」と訊かれたら「インドな人」と答えるようにしてみようか(笑)

インドへ行った人のインドへの評価は「真っ二つ」に分かれると聞く。「好き」か「嫌い」か、それ以外は無いと。「好き」の集合体に属する人は、その後もインドを訪れ(長期滞在する人も多いと聞く)「嫌い」の集合体に属する人は、その後インドを訪れる事は無いそうだ。また、インドはその人の人生観さえ変えてしまう事もあると聞く。私自身、たかが数日のインド滞在で人生観が変わる事は無かったが(数日で変わってしまうような人生観しか持ち得ていないような自分なら、私はそんな自分なんて要らない)私が私であると言う生き方に対するスタンスはより確立され、それを支える軸はより太く、ブレないものとなりつつあるような気がしないでもない。自分で勝手にそう思っているだけだけど(笑)

インドに来る前、次の休暇はタクラマカン砂漠に行くシルクロードの旅か、イスファハンを見に行くイランの旅にしようかと計画していた。しかし、この計画はどうも「未遂」に終わりそうな予感がしてならない。今回訪れたのは「超インド初心者向け」の観光地を巡る旅。ガンジス川も、コルカタ等々の「更なる濃ゆい」インドに私は、まだまだ出会っていないのだ。「今回取得したビザは確か10月迄有効だった筈」と私は「新たな計画」の遂行に向け既に準備段階に入った模様だ。デリーを飛び立って一時間ちょっとの機内で。

機内でサリーを身に纏った女性を目にする。インド滞在中気になっていた。サリーやパンジャビースーツを身に纏った女性達。くっきりとした顔立ちの彼女達に、派手色のそれらは本当に良く似合っていた。そして思った「私もサリーが着てみたい!」と(笑)彼女達ほど顔立ちは「くっきり」してはいないが、何故か私は自分自身サリーが似合う気がしてならないのだ(笑)サリーを身に纏いインドを旅する。それも悪くないな、と思ってみた(笑)

お世辞にも美味しいとは言い難い機内食を食べ終えると、午前3時起きだった事もあり、急に瞼が重くなるのが感じられた。
「香港到着一時間前に起きればいいか」そう思った私は、暫しの間瞼を閉じてみる事にした。しかし、瞼を閉じても全身の細胞がざわめくような感じと、血液が沸騰するような感じは、一向に「治まる」気配が無かった(笑)