トルコのお守り

MALENA2004-06-18

とある地方都市にある百貨店の商談室。数字の打ち合わせや、秋物商品の展開計画等を話す「ありがちな」商談風景。「と言う事で、先月のマイナス分は今月云々」と言う私に向かって、その売場担当者は左手首を差し出しながら言う。「あれっ?もしかしてコレって同じヤツ?」と。差し出された左手首に目をやると、同じようなものを私も右手首にはめていた事に気付く。私は右手首を差し出しながら言う「コレって確かトルコのお守りですよね?」と。

私自身、特にお守りであると意識してこれを購入した訳では無かったのだった。友人と買い物に出掛けた時に「アジアっぽく且つ夏っぽい」と言う理由で共に購入したものだった。このお守りは「ナザール・ボンジュウ」と言う名前で魔除けのお守りらしい。私は特にお守りと意識して購入した訳では無い旨を話すと、その担当者は言った「コレって結構効果絶大だよ」と。何でも彼がそのお守りを身に着け出してから半年の間に、職場内で「気に食わない」と思っていた人間が、異動や転勤で全員キレイさっぱり彼の目の前から「消えて」しまったのだそうだ。う〜ん・・・或る意味「魔除け」と言えるのか・・・

私自身、正直言うと魔除け云々には興味が無い(笑)確かに「気に食わない」人間がいないと言ったら嘘になる。「数字やデータに弱くて思い付きだけで話をしたがるあのバイヤー早く変わってくれないだろうか」とか「気分次第では別注を受けてくれないあの企画次長もそろそろ変わっていい筈」なんて思う事もある(笑)でも、別に「消えて」くれなくても全然構わない。何故なら、私的には「気に食わない」ヤツには全くと言っていい程「関心」を持つ事が無い故、その存在そのものが「眼中に無い」と言った方が正しいのだろう。従って「消える」も「消えない」も無いのだ(笑)

お守りと言う事は抜きに、私は今日もナザール・ボンジュウをはめている。勿論私の前からは誰も「消えて」はいない(笑)しかし、ふと思う。日々それなりに楽しくて、特に嫌な出来事も起こって無いと言う事は「魔除け」の効果だったりするのだろうか?と(笑)でも、おそらくそれは少し違うような気がしてならない。結局のところ、何事に於いても他力本願ではいけないのだ。他力本願が強い人ほど「裏切られた」感を殊更強調するような気がする。一体何に裏切られたと言うのだろう?何だか「お門違い」もいいとこに思えてならない。結局のところ、何事も先ず自分自身で行動を起こさなければ「何も」見えて来ないに違いないから。

と言ってはみたが・・・そう言う私も「どうしたって」苦手分野は他力本願と言うか、精通した人頼みだったりするな(笑)克服するのは無理かも知れないけれども、先ず「どう苦手なのか」を理解する必要が「大いに」ありそうでならない(笑)