グローバルよりもアジアンで。

MALENA2004-07-02

発売半年で、売れに売れているシャンプーがあるらしい。「アジエンス」と言う名前のシャンプーだ。このシャンプーを使ってみたいと思った人の大部分は、おそらくCMを見てに違いない。不貞腐れ顔で気の無い拍手を送るブロンドヘアの二人は如何なものかと思うが(笑)アジア人特有の黒髪の美しさに誰もがハッとさせられた筈。「世界が嫉妬する髪に」と言うコピーと共に。

私的に気に入ったアジエンスの商品コンセプトとしては、先ず髪の内側から健康になると言う事と、アジアの植物エキスが配合されていた事。これ迄のシャンプーの多くは、ダメージの修復を目的としたものや、潤いの補給と言った「既に傷んでしまっている髪」に応急措置を施すタイプのものだったが、アジエンスの場合は、そうなってしまわないように、髪を健康な状態に導くと言うのがこの商品最大の特徴と言えるだろう。そして、何よりも「アジア女性は美しい」と言う概念を、シャンプーと言う商品を通じて日本中の女性に「発信」してくれた事だ。ロングヘアを一昨年から黒髪に戻している私としては「アジアキターーーーーーッ!」と思わずにはいられないのだ(笑)

CMキャラクターは「臥虎蔵龍(グリーンデスティニー)」で一躍その名が知られる事となった「チャン・ツィーイ」おそらく、どこか儚げな気なのだが、芯の強さも醸し出す雰囲気を持つ彼女の起用は正解だったのだろうと思われるが、私的にはミシェール・リー、ケリー・チャンヴィッキー・チャオも良かったのではないかと思える。ド派手な二重瞼且つ目のパッチリした美人顔が好きなので、私(笑)ただし、この三人は超ロングヘアでは無かったか。ならば、韓国の女優さんも良かったのではないかと思える。過去、マシェリのCMにはハン・チェヨンがタッキーと共に出ている。超ロングヘアの美人ならコ・ソヨンなんかもいい感じだ。キム・ヒソンイ・ヨンエも美人だが、超ロングヘアでは無かった筈だ。

今年に入ってから黒髪の女性を多く目にする。単に明るめの髪色に飽きて来ていたと言う事が大きな要素を占めているのだろうとは思うが、アジア的なものに着目する日本女性が増えつつある、と言う要素も含まれていたとしたならば、私的には嬉しく思う。アジアにはアジアの、欧米には欧米の、アフリカにはアフリカの、アラブにはアラブの、それぞれが抱く「美の価値観」がある。それは或る意味「独自の文化である」とさえ言えるのではないだろうか。
飛行機に乗ってしまえば、何処へでも移動が可能でボーダレス化が「当たり前」になって来ている今だからこそ、自分の生れ育った国を含む「地域」の事を今一度考えてみる事も大切なのではないだろうか?主に、米国が推し進めようとしている「グローバルスタンダード」に対して、私自身は疑問を抱かずにはいられない。米国の言う「グローバルスタンダード」は、中東の民主化を推し進める事に躍起にさえなっている。「ご都合主義」の押し売りは、単なる「お節介野郎」に他ならない。

そして、私は思わずにはいられない。
「グローバルスタンダードよりもアジアンスタンダード」
生まれ育った国や地域の文化や価値観を見つめ直してみる事は、案外大切な事なんじゃないかな。