私的には好きだ「イカレポンチ」と言う言葉。

MALENA2004-07-28

先週末にレンタルしたビデオの返却日が金曜だった事を思い出し、昨夜3本目を観る。この映画は、よく行くミニシアターで予告編を見て「う〜ん。ちょっとカッコイイかもな」と思いながらも、気付けば見逃してしまっていた映画だった。

「24HOUR PARTY PEOPLE
英国はマンチェスター。観客42人!?のライブが伝説の始まり。このライブが後のクラブシーンにも多大な影響をもたらしたのかと思うと、少しばかり感慨深かったりする。
よくよく考えてみると、私はUK音楽には全くと言っていい程「疎い」劇中に登場する「セックスピストルズ」や「ニューオーダー」一応は知ってはいるし、曲もおそらく耳にした事くらいはあるに違いないが、CDを購入した事はない。故に前半「ファクトリー」が舞台のストーリーは自分的には少々「盛り上がり」に欠けたような・・・。後半、舞台が伝説(らしい)のクラブ「ハシエンダ」に移ると気分がやや盛り上がる。クラブ育ちなので(笑)クラブ特有の煙草の煙まみれで「とびっきり」悪そうな空気や、脳ミソにガンガン響いて来そうな音の「感じ」が映像越しにビシビシ伝わって来る。テクノなんか流れた果てには「うわっ!懐かしい〜」と思ってしまう始末だ(笑)ところで、ハシエンダがどことなくヴェルファーレ(今もあるのだろうか?)っぽく見えてしまったのは果たして私だけだろうか!?

マンチェスターのテレビ局勤務の主人公を中心に、ファクトリー、ハシエンダと関わった人々は、良くも悪くもなかなかの「イカレポンチ」だと言えるだろう。私は何故か「イカレポンチ」と言う言葉が好きだったりする(笑)登場人物達の、クラブシーンへの情熱的とも言えるイカレポンチさ加減はいいのだが、その情熱と正比例するかの如く傾倒して行くドラッグの乱用には些かゲンナリ感を憶えずにはいられない。私的にドラッグはどうにも「論外」なので。

そう言えば、ケミカル・ブラザーズマンチェスター出身だったか?UK音楽にはテンで疎いが、ケミカル・ブラザーズは割りと好きでCDも何枚か持っていたような・・・。古くはSOULⅡSOULなんかもそうだったし、ウチに存在しているクラブ系のCDはUKモノが多い事に気付く。そう考えてみると、やはりハシエンダは「伝説のクラブ」だったと言えるのかも知れない。劇中のこんな台詞を思い出した。「真実と伝説ならどちらを選ぶ?」と言う問い掛けに対し主人公は答える「伝説に決まってるだろ」と。微塵の迷いすら無く「伝説」と言い切る主人公が、何だかカッコイイ!と思えてならなかった(笑)