私が宴を中座した理由。

MALENA2004-07-31

時計の針は午後8時半を指していた。会社の創立記念日と称した宴は、開始から既に2時間が経過しているが一向に「お開き」になる気配はない。そして、更に時は刻まれる。再び時計に目をやると午後8時45分。タイムリミットだ!次の瞬間、私は上司に向かって言う「じゃ、ルパンがあるので私はこれで」と。えっ!?ルパンがあるから会社宴を中座するって!?そう、私は9時から放送される「ルパンⅢ世」を見る為に「これで」と言い放つと同時に宴席を後にしたのだった!

帰宅すると(当然ながらタクシーで帰宅)既に放送は10分あまり始まってはいたものの、無事ルパンⅢ世を見る事が出来た。いやはや、やはりいつ見てもルパンはいいなぁ(笑)昔からその思いは変わらない。ルパンはいつだって「カッコイイ」のだ。私が子供だった頃も、そして今も。勿論カッコイイのはルパンだけでは無い。不二子ちゃんも次元も五ェ門も、そして銭形警部も。皆が皆憎らしい位に「粋」で、そして恐ろしく「大人」なのだ。おそらく、この4人を結びつけているものは「お宝を頂戴する」と言う共通目的以前に「粋な大人」と言う共通言語によって結ばれているように思えてならない。「ルパンで”大人考”を語られても・・・」と思われるかも知れないが、私的にはルパンだから「こそ」大人考なのだ。私自身、十分(笑)大人になった今でも「おこちゃま的」な部分はあるし、子供っぽい事が悪い事だとは言わないが、やはり人は、自分が大人になった事を良くも悪くも「自覚」した時点で「おこちゃま的」ばかりで構成されていてはいけないと思うのだ。カッコイイ大人は、おこちゃま的な部分を「粋」に摩り替えてさえしまうような気がする。「おこちゃま道」を突き進むか、おこちゃま的を「粋」に摩り替えるか。私なら「摩り替える」方を選択したいと思う。何故なら、その方が私的には「絶対的」にカッコイイと思うから。

「ルパンみたい人っていいよねぇ」
この言葉、男女によってその「受け取り方」が全然違っていて面白い。大方の女性は「あ、それって解る」的な受け取り方が多いが、大方の男性に至っては、解ってもらえない事の方が圧倒的だ。挙句の果てには「えーっ泥棒がタイプなの?」や「そんなヤツ実際はいないって」と(笑)いや、別に泥棒がタイプなんかじゃなくて、普段はどこかチャラっとしていたとしても、イザと言う時には絶対的に「頼れる」ヤツって事が言いたいだけなんだけどな(笑)それに、そんなヤツが現実社会にゴロゴロしているワケがない事だって百も承知だ(笑)でも、ゴロゴロはしていなくても、ちゃんと存在はしているんだよね「ルパンなヤツ」って。
実は私自身一番タイプなのは「五ェ門」だったりする。ちょっとストイックで「拙者は〜」なんて語り口が何とも好きだったりするのだ(笑)そうだった!ルパンって音楽もいい。大野雄二って何だか好きだ。ルパンのCD何枚か買ったなぁ(笑)今日も暑い空気が立ち込めている。「LUPIN THE THIRD JAZZ」のボサノヴァバージョンでも聴いてクールに「なりすまして」みようかな。