地上を離れて見上げた空と受けた風。

目覚ましは10時でかけた筈なのに、目が覚めたら12時って・・・(笑)

昼下がりの浅草。仲見世を私は「あげまんじゅう」を片手に(正確には食べながら)歩いていた。全く・・・この「お行儀の悪さ」何とかならないものだろうか(笑)浅草寺では、煙を浴びてからおみくじをひいてみる。「吉」と出た!この先「良いこと」がある、みたいな事が書いてある。明日も笑っていられますようにと願いながらおみくじを結ぶ。そして本堂へ。お賽銭を投げて手を合わせる。やはり「明日も笑っていられますように」と。その後は浅草寺界隈を探索。人気の無い裏路地に導かれるように足を踏み入れながら思う。どうして私ってヤツは裏路地を歩くのが好きなんだろう・・・と(笑)裏路地を進むと、ちょっとひなびた感じの商店街に出た。その商店街で、もう何十年も営業していそうな風情の食堂で「やきそば」を食べる。店内も何十年前からきっと変わってないんだろうな、と思わせるお店で食べたやきそばは、ちょっと甘酸っぱいソース味で懐かしい味がした。

さあ!いよいよ水上バスに乗ろう!
浅草→日の出桟橋を往復する事にする。片道40分弱のちょっとした船旅は、確実に私に様々な「何か」を感じさせてくれた。ここ数日は、喫煙所の窓からと言う小さなフレームに収まる空しか見上げていなかった私にとって、地上を離れ見上げる空は何て大きく、広く思えた事だろう。速過ぎずかと言って遅すぎないスピードで進む船から頬に受ける風は何て心地いいんだろう。陸を離れてみなければ、決して目にする事の出来ない風景達。そして陸から足を離してみなければ感じる事の出来ない思い。今の私にとって、いろいろな意味で速くも遅くもない船のスピードが切なくさえ感じるのは何故だろう。日の出桟橋で一旦船を降り、煙草を1本吸ってから浅草行きの船を待つ。微かに潮の香りのする風は少し暖かい。帰りの船の一番水際に近い後部座席で私は夕暮れの色を帯びた空を見上げる。少しオレンジ色に染まった空。頬に受ける少し暖かい風。陸を離れて見る地上の風景。それらが突然滲んで見えるのは何故だろう。私の頬に「暖かい水分」を感じるのは何故だろう。私は涙を拭おうとは思わなかった。やがて暖かい風が涙を吹き飛ばしてくれそうな気がしたから。そして、見上げた空と受けた風は、どこまでも穏やかで優しかった。

そんな空を見上げ風を受ける私の頭の中に、昨夜電話で話した先輩の言葉がぼんやりと思い出される。「今後の事はよく考えた方がいいよ。私達は、もらえるものきっちりもらった方が利口だよ、きっと」先輩の気持ちは痛い程解る。今回の事で会社のドロドロとした嫌な部分をそれこそ吐き気をもよおす程見聞きしてしまったから。でも、私はちょっと違うような気がする。正直言って、私にとって「もらえるもの」はどうだっていいような気がする。確かに生きて行く上でお金は必要。こう言った状況下では退職金を「上乗せ」してもらうのも当然かも知れない。それに、先の展望の見えない会社に「ご奉公」するのは馬鹿らしいのもよく解る。でも、私は思う「人生はお金では買えない」と。真面目に「お金儲け」に勤しんでいる人には申し訳ないが、魂が自分の身体を離れた瞬間に、私はお金なんかじゃなくて自分の人生を残したい。人生をお金で買いたいとは思わないし、お金で買えるような人生なら私は要らない。大切なのはお金なんかじゃない。自分がどう生きるかって事なんじゃないかな・・・。

今日私は日常生活においては間違いなく「活躍しない」ものを購入してしまった(笑)
その活躍しないものと言うのは「下駄」!!!(笑)実は探索中に私は「とある場所」を発見し、下駄を見つけた瞬間に「そうだ!あそこへは下駄を履いて行こう!」と突然閃いてしまったのだ。嗚呼、何て奇妙な思考回路の持ち主なんだろう私は・・・。(笑)
下駄履きで行く場所については明日書きたいと思っています!(笑)

〜追記〜
この日記を書いた後で、浅草寺で「笑っていられますように」とお願いしたにもかかわらず「笑えない」出来事が起こってしまいました(笑)でも、結果オーライ!最終的に私は笑ってましたから穏やかに(笑)これも励まして応援してくれている皆さんのお陰だとつくづく思いました。それでなければ、私はガラにも無くちょっぴり「落ち込んで」いたかも(笑)日記書いていて良かったなぁと思いました。日記を書いたからこそ、こうして皆さんとコミニュケーションをとる事が出来たから。パソコンと言う機械が与えてくれた喜びと幸せ。この気持ちをこれからも決して忘れる事なく生きて行きたいと強く願っています。にしても・・・浅草寺さんよー!お賽銭返してっ!(笑)