電車に揺られ見知らぬ街へと。

以前やけに客の少ない白木屋で、つい数日前に初めて日本にやって来たというそのカナダ人は「ところで今日は何曜日?」と言いながら醤油の入った瓶に鼻を近付けた瞬間こう言った「成田に着いた時、この匂いがした!」と。初めて日本にやって来た外国人が、日本に着いた瞬間醤油の匂いがした、と言う話を私は時々耳にした記憶がある。へぇ、日本って醤油の匂いがするんだぁ…と、少し不思議な気持ちになったものだった。そう言えば、その国にはその国の「匂い」がある、と言った話を聞いた事がある。例えば、初めて韓国の空港に降り立った時紛れもなくキムチの匂いがした等々。因みに私はしなかったなぁ、キムチの匂い。大陸の風の匂いはしたけれども。今日は午後から仕事で「おせんべい」で有名な埼玉の街に行く。駅に降り立った瞬間、おせんべいの香ばしい香りが漂っているのかなぁ〜なんて思いながら駅に降り立ったものの、おせんべいの匂いは微塵も漂っておらず(笑)おまけに駅周辺ではおせんべい屋すら見掛けなかったんですが(笑)その後は電車を3回程乗り換えて西武のお膝元!?の街に移動。おせんべいの街もこの街も、私にとっては初めて訪れる街。知らない街に行く(辿り着く)のは、たとえ仕事であったとしても凄く楽しい。まぁ、次回からは特に楽しくもなくなるんだろうけれども…(笑)帰路、新宿行きの電車の窓から懐かしい建物が見えた。そう言えば、日本は醤油の匂いがすると言っていたあのカナダ人、この建物の中では結構活躍していたなぁ。私も友人とこの建物には何度も足を運んでたっけ(笑)初めて訪れた街の帰り道、本日6回目に乗った電車は、思いがけず懐かしい街を通り過ぎて行った(笑)