70年代の歌謡曲は私にとっては人生の師と言えるかも知れない。

MALENA2005-01-21

昨夜、先週より放送開始ドラマ「優しい時間」を見る。
第一回目を見逃してしまったので、イマイチ登場人物の相関図みたいなものがよく分からなかったのだが、寺尾聡を見た瞬間「私的」に妙に懐かしい気持ちになってしまったのだった。

私がまだまだオトナではなかった頃、寺尾聡の「ルビーの指輪」と言う歌が物凄くヒットして、ミリオンセラーだった事は勿論の事、その年のレコード大賞を受賞した記憶がある。その後、「Shadow City」「出航-SASURAI-」もそこそこヒットした記憶があるが、私は「Shadow City」がとても好きだった。既にガキではなかったが、まだまだオトナでもなかった私は、やはりと言うか何と言うか、またしても「歌詞」にドキッとしてしまったワケで(笑)

「見下ろせば知り尽くした都会は雨」と言う歌い出しで始まる(なかなか歌い出しに至らない曲だったりしますが、笑)この歌は、当時の私にはこの日別れると心に決めていた男の心が微妙に揺れ動いてしまった雨の日。でも、男は心に決めた通り都会を見下ろす部屋を去って行くに違いない・・・。雨って何だかコワイなぁ・・・と思ってしまったものだった。この歌には他にも好きなフレーズがたくさんある。但し、私の記憶が違っている可能性も「大」なので(笑)そんな歌詞もしかしたら存在しないかも知れませんが・・・(笑)
「さよなら言えるはずもない君の声」
「蒼ざめたシェイドの隙間近づく夜」
「いつの間に翳りを纏う女に変わる」
「無理に笑えばなんてSEXY」
「妙に惹かれる(魅かれる?)最後の時間」

特にゾクッとしてしまったフレーズは「無理に笑えばなんてSEXY」だった・・・(笑)せくしー!?よく解らないけど、セクシーってヤツはきっと素敵な事に違いない!そうか!無理に笑うと「セクシー」なのか・・・。半ば腹黒い!?企みをそっと胸に抱え即座に部屋に引きこもり鏡に向かい無理に笑ってみる。・・・!?・・・!?・・・!?何度やってみても、私が思うところのセクシーにはならない。鏡に写る私の顔は「ただの困った顔」以外の何物でもなかったワケで・・・(笑)そりゃそうだろう。ガキに「毛が生えた」程度の「何も」知らない女の子にSEXYなんか体得出来る筈はない(笑)

無理に笑う顔がSEXYな女は「何か」を知っているから、いや知ってしまったからこそ無理な笑顔を湛える事さえ出来るのだろう。さまざまな思いや何かを胸の内にグッと秘めていそうでちょっぴりコワイような気もするが、こんな笑顔が出来る女は、きっとその全身を巡る血の一滴までもが「女」であるに違いない。その血の一滴までもが女である事を決して「止めはさせない」う〜む。私的にはそんな女は素敵だなぁと思うし、羨ましいとさえ思える。何故なら、あれほどSEXYに心惹かれた私なのだが、どうやらSEXYとは「無縁」のオトナに成ってしまったようなので・・・(笑)

今日まで生きて来た日々の中で、私自身が恋愛関係に於いて無理に笑ったかどうかは正直なところ憶えてはいない(笑)但し、一つだけ間違いなく言える事は、もし仮に無理に笑っていたとしてもその笑顔はSEXYの「欠片」もなかったであろうと言う事だろうか・・・(苦笑)