荒みきった食生活明けにとった食事。

MALENA2005-02-18

ここ数日来、ロクなと言うか、マトモな食事をとっていなかった事に気付く。
昨日に至っては、夜更けに思い出したように口にしたのはチョコレートだけだったと言う事実が脳裏を掠めたランチタイム・・・。そうだ!こんな時はとにかく「食べたいもの」を食べるに限る!と言うワケで向かった先は「タイ料理」の店。嗚呼!グリーンカレーが食べたい!・・・荒みきった食生活明けにタイ料理・・・普通ならば、ご飯にお味噌汁なんでしょうけど・・・まぁ、「私」の事ですから(笑)そんなワケある筈もなく(笑)

ランチは、グリーンカレーを含めてタイ料理のオカズが小皿に数品並ぶセットをいただく。嗚呼、やっぱり好きだなぁ〜タイ料理。欲を言えば、お米が日本のお米じゃなくて、タイ米長粒米)だったら尚良かったのに。とは言うものの、すっかりご満悦だったランチタイム。

帰宅時、市ヶ谷で電車を乗り換えようとしたところ、改札口には人垣が。どうやら都営線車両故障の為動いていないらしい。駅員に見慣れない切符を手渡され、その切符でJRに乗って新宿迄行く事に。正直言って、こう言うパプニングは結構好きだ。こんな事でもなければ、市ヶ谷からJRに乗って帰る事も無いし。いつもと同じようで、でも、いつもとは違う帰宅風景。車窓から見えるごくごく当たり前の夜の街の風景さえも、今の私の目には新鮮に映る。

荒みきった食生活明けの夕食も、やはり食べたいものを食べよう!と言うワケで、新宿で下車した私が向かった先は職安通り。そう、韓国料理を食べる為に(笑)歌舞伎町の雑踏を歩けば、聞こえて来る広東語に中国語に韓国語にタイ語。このちょっとだけ混沌とした感じが、ここもアジアの一角に過ぎないんだと言う事をぼんやりと私の脳ミソに認識させる。

職安通りの韓国料理の店では「カルグクス」を食べる。カルグクスとは日本の「うどん」によく似た韓国の麺料理のひとつ。以前、ソウルに行った時に明洞にある「明洞餃子」と言うお店で食べたカルグクスが凄く美味しかったので期待していたのだけれども・・・ちょっと「違った」かな・・・(笑)

熱々のカルグクスを食べながらフと思う。荒みきった食生活明けに食べたいものが、ご飯とお味噌汁と言う最も「母国的」な食べ物ではなくて、タイ料理や韓国料理に行き着く私って・・・私にとって母国って一体どういう存在と言うか意味を持つのだろう?と。たまたま生まれたのがこの国で、たまたま育ったのもこの国で、この国の旅券を所有していて。この国の国籍を持っていて。愛国心は低いけれども、この国が嫌いなワケじゃない。いや、結構好きな部分も多かったりする。この国に生まれて良かったと思う時もあれば、そうじゃないと思う時もある。そう言えば、この事って旅に出た時にもフと考える事がある。日本を離れて改めて日本を考えるとでも言うか。そろそろ旅に出る時なのかな・・・。

自分が食べたいと思った食事をして、そして何かを考える。
ごくごく些細な事かも知れない。でも、或る意味私らしい「私」こんな些細な事から私は少しずつでもいいから「私」をとり戻して行けたら、と思う。