思えば、その歌が「原点」だったのかも知れない。

その歌は、まだ子供だった私の、ふわふわと曖昧だった「価値観」を覆す。
思えば、あの歌が遥か「西の方」に心魅かれるようになる「原点」だったのかも知れない。

その歌は、久保田早紀の「異邦人」
現在は、SANYOのCMに使われているので、この歌が発売された当時は未だこの世に生を受けていなかった人でも、おそらく一度は耳にした事がある筈。印象的なイントロも去る事ながら、その歌詞は、人魚姫とベイシティローラーズの国以外の外国には、殆どと言っていい程関心が無かった私の「外国感」を一瞬にして覆す。父が母に「中東に転勤になるかも知れない」と言った時、猛烈な勢いで「ベイシティローラーズの国じゃないなら、アタシは行かない！」と言った私の「外国感」を（笑）

♪空と大地が触れ合う彼方、過去からの旅人を呼んでる道♪
♪石畳の街角を、ゆらゆらと彷徨う。祈りの声、蹄の音、歌うようなざわめき。私を置き去りに過ぎてゆく白い朝♪

生まれて初めて思い描く風景。その「道」は、もうずっとずっと昔からあって、ずっとずっと昔から人々が擦れ違っていたんだ。

歌詞と旋律を耳にした途端、何故かコワイくらいに青い空を思い描く。それは、子供の私がそれまで実際に自分の目で見た事がなかった空の色。オトナになったら、その空の青さをこの目で確かめてみたい。水彩絵の具の「ビリジアンブルー」と「みずいろ」を何度も何度も混ぜてみる。未だ見ぬ空に思いを馳せながら。図工の時間、ひたすらそんな事をする私は、やはり妙なガキだったようで・・・（笑）

思えば、来月末はゴールデンウィークじゃない！
いくらマイペースだとは言え（汗）そろそろ旅の事を考え始めないと！去年みたいにギリギリになって慌てる（これはこれで、或る意味楽しいのですが、笑）事になっちまう！イスファハンを見ようか、南彊鉄道に乗ろうか。でもその前に・・・実家からバックパックを連れて来なきゃ、ね！（笑）