「切手好き」の方は是非!

MALENA2005-06-03

いつだってそうだ。
旅の最終日ってヤツは、何でこうも私をちょっと切ない気分にさせるのだろう。

イランの旅最終日、テヘランではバザールの他に郵便博物館と考古学博物館を見学する。テヘランは、現在イランの首都ではあるけれども比較的歴史の浅い街なので歴史的な遺跡はない。従って、自ずと見学は博物館が主体となる。

フリータイムの時に訪れた郵便博物館は、宝石博物館(ここには開館日の都合で行けなかった。世界最大のダイヤモンドが見たかったのにぃ〜!)や絨毯博物館(一度にたくさんのペルシャ絨毯を見る事が出来て、ちょっとシアワセな気分になった私。イランでは絨毯は芸術品とみなされているが、後継者不足により年々廃れつつあるらしい)と違って「地球の歩き方」には紹介されてはいないのだが、「切手好き」もしくは「切手マニア」の方には是非とも訪れていただきたい博物館。時間がそれほど無かったので、じっくりと見学は出来なかったが、世界各国の切手が展示されていて見ていて飽きないと言うか、ワクワク感が止まらないと言うか(笑)特にパキスタンの切手は高山植物の絵が凄く綺麗でずっと眺めていたい衝動に駆られる。あ・・・私、基本的に切手好きですから・・・(笑)郵便博物館は、今はまだ余りメジャーではないのか!?観光客どころか見学者も殆どいない為、ゆっくりと切手を堪能する事が出来る。おまけに何と入場料はタダ!テヘランを訪れる事があれば是非足を運んでみて下さい!って、切手好きならば、ですが(笑)因みに郵便博物館のHPもあります(http://www.post-telecommuseum.irペルシャ語ですが、博物館の雰囲気は何となく伝わるかも知れませんね。

午後は考古学博物館を約二時間かけてじっくりと見学。
ペルセポリスで発掘された彫刻なんかもここで見る事が出来る。イスラム以降の品々が展示されている建物には美術品が多く展示されている。中国の青磁の壺なんかもあり、かつてはシルクロードを伝ってこれらの品々が運ばれて来たのかと思うと、そのスケールの大きさに暫しワクワクすると同時に「異邦人」が頭の中に流れ出し・・・(笑)この歌は私にとって、旅を想う時のテーマソングなんだろう、おそらく永遠の(笑)

19時55分テヘラン発北京行きイラン航空800便に乗る為にメフラーバード国際空港に向かうバスの中から見たテヘランの街にはちょっぴり強めの陽射しが注ぎ、穏やかな空気が流れていた。数時間後にはイランを離れるのかと思うと、切ないような淋しいような気持ちが込み上げて来る。旅の時、いつだって唯一この気持ちが込み上げるのは空港に向かう帰り道だ。