免税店で一際輝いていたモノ

テヘランのメフラーバード国際空港は、三ヶ月後には新空港に建て替えられるんだそうだ。いつかまたイランを訪れた時には空港は建て替わっているのだろう。

出国審査を終えて搭乗ゲートに行くと、そこにはイランの名産品を中心に扱う免税店があった。ピスタチオや蜂蜜やお菓子に絨毯に水煙草の器具に本やCDなどなど。で、この中で何よりも”やっぱりどうにも”気になってしまったモノは、何を隠そう「キャビア」イランの北部はカスピ海に接しているので、良質なキャビアの産地なんだそうで。正直言うと、私自身は特にキャビアが好きなワケでも何でもないんですよ(笑)確かにあの「輝き」は美しいと思うけれども、お味の方はと言うと・・・しょっぱ〜い!!!(笑)って、ロシア産のキャビアしか口にした事ないんですけどね(笑)

免税店には、勿論キャビアがあった。
で、気になるお値段はと言うと150US$。と言う事は日本円にして16,000円ちょっと。むぅ〜”普通に”高いじゃん!(笑)が、しかし、このランクのキャビアならば日本国内で買おうと思ったら30,000円は下らないであろう事を考えれば”普通に”お手頃価格と言えるのか・・・。

勿論キャビアは購入しなかった(笑)
購入したのは、CD2枚とお菓子と蜂蜜(笑)本当は煙草も買いたかったのだが、紙巻、葉巻共に扱っていなかった。最後にノンアルコールビールを飲む。私的には最もイランらしいと思えた飲み物。ノンアルコールビールを飲みながらフと窓の外に目をやると、空は柔らかなオレンジ色をしていた。もうすぐこの地を去るんだと言う実感が鈍く鈍く湧いて来る。旅の中で、最もニガテな瞬間だ。

機内食を食べ暫し「爆睡」すると、イラン航空800便は早朝の北京空港に到着していた。モニターを見ながら時計の針を現地時間に合わせる。北京迄の乗客が降りると、バザールさながらの喧騒と共に掃除や機内食の積み込みが始まるので、否応なしにも目が覚める。午前7時半。800便は北京からの乗客を乗せて東京に向けて離陸する。三時間半後にはいよいよ旅も終わり。と、猛烈な郷愁感を憶えながらも機内食を食べた後には再び「爆睡」再び目を開けた時は、800便は既に着陸態勢に入っていた。モニターを見ながら時計の針を更に戻す瞬間は、私にとってはちょっと切ない気持ちになる瞬間でもある。

入国審査前に、機内で配られた「黄色い紙」(健康申告書)を係員に手渡しながらフと思う。そう言えば、このところ「黄色い紙」の国ばかり行ってるな、私(笑)