それは私にとって二つの「永遠」

MALENA2005-07-31

その香りに初めて出会ったのは、香港の啓徳空港の免税品店だった。
その香りとはかれこれ十年以上の付き合いになる。その香りは「永遠」と言う名前の香り。

余ってしまった香港ドルを使い切る為に足を踏み入れたフレグランスコーナー。本当に何気なくその香りを手にした瞬間、私はその香りを購入しようと思う。その香りは、カルバンクラインの「エタニティ」

夕刻の吉祥寺。
いつも服を調達している北の島のショップの吉祥寺店でアフリカちっくな柄のワンピースを購入した後、街をフラフラしているとフと化粧品屋さんの看板と目が合う。何でもアメ横価格で海外の香水やコスメを販売しているんだそうで。ちょっぴり興味があったので覗いてみる事に。へぇ〜、結構安いんだ。どれどれフレグランスも見てみようかな。・・・!?・・・え!?エタニティの100mlが五千円!?

今使っているエタニティがそろそろ底をつきそうだったので、カンボジアに行く時に成田ででも買おうと思っていたのだ。免税価格を調べてみると100mlで八千円ちょっと。(国内で定価で買うと一万二千円ちょっと)以前ソウルのロッテホテルの免税店で買った時は確か七千円くらいだったと記憶しているので、五千円と言う価格に思わず購買意欲が走る、と言うか暴走する(笑)なーんだ・・・免税品で買うよりも、国内で普通に買った方が全然安いじゃん・・・。

今は買い物とは無縁の旅をしている私だが、昔はそれこそ買い物三昧の旅をしていた事もある。初めての海外旅行だった香港の旅がそうだった。シャネルのバックにアクセサリーにフェラガモの靴にお財布にソニアリキエルの服にブランドコスメを”わんこ買い”等々・・・。帰国時、荷物がスーツケースに入りきらず、更に大きなバックを抱えて帰国した記憶が(苦笑)そのくせ税関では申告しないと言う悪行三昧ぶり(苦笑)その当時はおそらく日本未発売のモノを買ったり、国内よりも安い価格で所謂ブランド物を買ったりするのが楽しかったのだろう。でも・・・よくよく考えてみれば、飛行機代かけて海外で買うよりも、細かい遣り取りが可能な国内のショップで買った方がいいワケで・・・。

そんな所謂ブランド物買いをしていた事も、実は私の人生に於いては決して無駄にはなっていない。所謂ブランド物を身につけてみた事によって、ブランド物じゃなくても自分が好きで、そして自分に似合う物を自分の感性で探す!って事を知る事が出来たから。ブランドよりも、先ずは自分ありき。ヴィトンを持った私じゃなくて、私が持つヴィトン。ロレックスをした私じゃなくて、私がするロレックス。カルティエのリングをした私じゃなくて、私がするカルティエのリング。己の軸さえブレなければ、何だって着こなせるし、何だって身につけられる。ブランド物もチープな物も同じレベルで”こなせて”こそ、私にとってのカッコよさ。私にとっては当に「永遠」のテーマだと言える。

さぁ!どんな服でもモノでもかかって来なさい!
と書いたところで、フと自分のお腹に目を遣れば。・・・何か・・・微妙〜にポッコリしているような気がしないでもなく・・・。は・・・迫力で着こなしてみせるとしますか・・・(汗)