さてと、次は何処へ行こうかな〜!

MALENA2005-09-11

国税が25$かぁ・・・高いよなぁ・・・。
なんて事を思いながら深夜のシェムリアップ空港の免税店に足を踏み入れる。通常であればとっくに店じまいしているであろう免税店だが、チャーター便で出国する日本人の為に開けてくれているのだろう。何だかんだ言っても日本人はお金を落として行くのだろうから。

日本を出国する時に、成田でマルボロがキャンペーン中と言う事で2カートン四千円(通常であれば1カートン二千百円)で買ったのに、カンボジアでは1カートン13$で売っていた・・・。ちょっぴりヘコむものの、気を取り直して「ブルーパンプキン」と言うシェムリアップでは結構有名らしいお店の売店でクッキーとコーヒーを買ってベンチで一休み。8540便は出発時間が30分早まり深夜1時30分にカンボジアを発つらしい。一眠りしたら日本かぁ・・・。いつもの如く旅の終わりはやはり淋しさが付きまとう。

機内では、うら若き男性客室乗務員が「サヮディーカ〜ップ」と言う挨拶と共に迎えてくれた。そう、挨拶の言葉が示す通り、カンボジアカンプチア)航空はタイの航空会社だったのだ。おそらく現在のカンボジアの経済力では航空会社を運営するのは難しいのだろう。ブランケットを肩まで被りながら、カンボジアが自国の航空会社を持てる日がやって来るのはいつだろう、とフと思う。

たどたどしい日本語のアナウンスで目が覚める。
雲の上は既に夜が明けていた。ちょっぴり寒そうな色をした朝の光が機内に射し込む。どうやら朝食が配られるらしい。今頃は台湾を過ぎて沖縄あたりの上空を飛んでいるのだろうか。

行きの機内食は、焼いた鮪が乗ったご飯。帰りの機内食は俗に言うアメリカンブレックファースト。

朝食を終え一眠りしていたら、またしてもたどたどしい日本語のアナウンスで目が覚める。数メートル先のモニターを見ると、どうやらあと20分で成田に着くらしい。”黄色い紙”を記入し終え、モニターを見ながら時計の針を現地時間に戻す。私にとって時計の針を日本時間に戻す瞬間が、旅の終わりを最も強く感じる瞬間。そして、いつだって私はこの瞬間が最も苦手だ。

午前9時半。カンボジア航空は成田に到着する。
入国審査手前で”黄色い紙”が回収されていた。いつもなら列はスムーズに流れる筈なのだが、私の三人前の男性のところで突然流れが止まる。・・・イヤな予感・・・。ちょっぴり気の弱そうな風貌のその男性、何やら「熱が・・・お腹が・・・」と言っているのが聞こえる。案の定、係の人に「そちらにある健康相談室に行って下さい」と言われていた模様。まぁ、あの人座席付近では見た記憶がないから大丈夫かとは思うけど。

「申告するものはありますか?」の質問に、毎回の如く「何もないです」と答え税関を通過し到着ロビーに出る。ちょっぴり蒸し暑い空気を感じながら思う。「さてと、次は何処へ行こうかな〜!」(笑)