優しくないなぁ、私。

長丁場は覚悟の会議が始まる15分前。蛙君が突然何の前触れもなく私に向かって言う「Sさん(私)ってぇ、お母さんみたいですぅ」と。

・・・え?・・・は?・・・お母さん・・・!?・・・何で・・・・?
いや、まぁ確かにお母さんでもおかしくはないトシだし(笑)最近お腹まわりが「おっかさん」になりつつあるようだけど(苦笑)でも、6才しか違わないんだから「お姉さん」ならいざ知らず、何でまたお母さんなワケ!?

「あー、何?アタシの体型見て言ってんのー?アタシ、アンタを産んだ憶えないけどねぇ〜」と毒を吐きながらもフと思う。そう言えば、私って結構蛙君の事叱ってるよなぁ・・・と。常日頃、何事に対しても心配性を通り越して心配”狂”の蛙君。特に、すぐキレる上司に対してはビクビクしながらオロオロと顔色を伺ってばかりいる。「ちょっと!さっきのは理不尽だってハッキリ言ってやんなって!」と言っても、キューっと肩を竦めて「いいんですぅ」と力無く言うばかり・・・。「違うなら違うって反論しなや!それに、ビクビクするから益々アイツにつけ込まれるんだよ」と言っても「いいんですぅ」と・・・。

この上司、確かに良くないと思う。私のようにキレられたところで表情一つ変えないような”無愛想”なヤツに対しては(怒りたくても)怒れないクセに、蛙君のようなビクビクタイプに対しては、かなりの頻度で理不尽とも言える怒り方をする。蛙君曰く、私みたいなタイプを怒れないから矛先が自分に向けられている、と。・・・確かにそれも一理あるだろう・・・。

何だか・・・蛙君に対して私は常にガミガミと叱り飛ばしている母親みたいだ・・・。優しくないなぁ、私・・・。こう言うのって良くないよなぁ・・・。
キレる上司に凄まれ、私には叱られ・・・ちょっぴり気の毒だよな、蛙君。

あまり叱らないよにしよう。