煙草片手にぼーっと見上げた冬の空

仕事で訪れた道東の街の駅の外に設けられた喫煙所。冷たい冬の風は、ライターの火を何度も吹き消す。ようやく点いた火が消えないように、静かに煙草を近付ける。冷たい風に吹かれながら燻らせる煙、案外悪くないかもな。
煙草片手に空を見上げる。仄かに灰色を孕んだ、でも、くっきりとした青色の空。北の島特有の冬の空。
暫しぼーっと空を見上げる。こんなふうに過ごす時間が私は好きなんだな。
帰りの特急の中では、この週末北の島唯一の「まんだらけ」で購入した信長の7、8巻を読んで過ごす。余談だが、北の島のまんだらけ、なーんか「まんだらけ」って感じがしないんだよねぇ…。蛍光灯がやけに眩しいし、漫画も、怪獣も、プラモ類も、ヘンなモノも、全てワンフロアに凝縮されちゃってるし…。まぁ、仕方ない、か…。
で、信長。
いやはや、周囲に気どられないようにコッソリと涙しながら読んだ次第、いいトシして…(苦笑)
登場人物たちの、己の生きざまに対する確固たる信念の強さに思わず目頭が熱くなり…。
北の島から戻ったら、また1巻から読もうと思わずにはいられなかった。