「昔はワルだった」と言う人に限って・・・

「言ってた事が全部事実だとしたらスーパーマンだよねぇ」

同じ部署の優しそうな雰囲気からは想像もつかない程毒舌だと評判!?の男性社員が言う。この男性社員を含む先月度担当店の売上目標達成率上位10名の社員への”御褒美”と言う事で、一昨日シャチョー自ら夕食会を催したのだ。因みに、先月私は”下から”10番目の成績でした(笑)

その宴、社員の慰労と言うか功労が本来の目的だったんだろうとは思うが、やはりと言うか何と言うか、宴席は終止シャチョーの「自慢話みたいな」話や「武勇伝みたいな」話ばかりだったらしい。仕事の一環と言われてしまえばそれまでだが、結果を出したのにもかかわらず、まるで「罰ゲーム」さながらの仕打ちと言えなくもないだろう。

「勉強はいつだって一番だった」
「ケンカも強くて、今迄一回も負けた事がない」
「昔から(当然今も)人望が厚い」
「東大を2回受験した(でも、合格はしていない)」
「誰もが自分には一目置いている。自分はそう言う人間だ」
「ピアノの弾き語りでサザンが歌える(でも、クラシックは弾けない)」
「オレをゴルフに誘うなんて、十万年早い」   

ザッとこんな感じだったんだそうだ。その他にもゴマンと自慢ネタがあったのだろうと想像に耐えないが。って言うか、皆さんよく吹き出さなかったものだと思わずにはいられない。どう見ても「ダッサいおっさん」が、うっとりとした眼差しで語る「(かなり脚色入ってる)オレさま列伝」の数々・・・。あーもうっ!又聞きしただけでもオモシロ過ぎるっ!!!このおっさん、”或る意味”笑いのセンスあると言えるのかもな!(笑)

本人は「勉強も出来るケンカ番長」つまり、全校生徒の憧れの存在だった、と言いたかったのだろう。いや〜いや〜でもねぇ・・・。大体さ、ケンカに一回も負けた事のないヤツでケンカが強いヤツなんていないと思うね。負けてみなければ、負けないコツ、勝てるコツなんか解んないと思うけどね。「昔はワルだった」と勿体ぶって言うようなヤツに限って、全然ワルなんかじゃなかったと言う事はよくある。そう言う輩にどうワルだったのかと訊けば、大体が昔飲み会で一気飲みして〜とか、街でナンパしてました〜みたいな事を勿体ぶって打ち明けられ、それってワルかよ・・・と思わず脱力してしまう、みたいな事が世の中には意外にもよくあったりするワケで。

あと、こう言うタイプのヤツって発言に対して何処でどうツッコんだらいいの判断しかねるケースが非常に多かったりする。東大受験しました、じゃあ咄嗟に何てツッコんでいいか解らないし。ピアノ、子供の頃にピアノ習わせてもらえなかったんですねー!じゃあツッコミになってないし。いや、そもそも向こうはツッコミなんか微塵も期待なんかしちゃーいないんだろうが。

高級と言われているお店で、高級と言われている食材を”食べさせて”あげながら、如何に自分は凄い人か、みたいな話をすれば誰もが感動したり感化されたりするとでも思ってたりするんだろうか。10人いたら1人はもしかしたら感動するかも知れない。でも、その人が有能な社員かどうかは別モノなんじゃないか、と思う。私が思うに、本当に頭のキレる社員は、シャチョーとは必要最低限以外は”敢えて”かかわらないようなポジション取りをしているんじゃないかと思うのだ。仕事をすると言う、本来の目的がスムーズに出来るように。

「能ある鷹は爪を隠す」って言うでしょ。
因みに私は・・・能力が無いんで、隠す爪は1ミリもなかったりしますが・・・(苦笑)そのせいか!?こうやって日々毒を吐きながら、会社と言う劇場で繰り広げられるドラマを生温かく見守って行きたいと思っています。