そのおじさんの気分が悪くなったワケ

それは昨日の事だった。

私の横で作業をしていたおじさん社員が、「しっかし、朝から気分悪いよなぁ」とブツブツと独り言にしては大きな声で文句を言っている。で、横にいた私にこう訊く「幸田來未ってカワイイよな?な?なっ?」と。私は答える「顔がカワイイかブスか。うーん。どちらかで答えるなら、ブスでしょ」と。顔の造作云々よりも、絶対的にメイクが良くないんじゃないかなぁ、と私は思うのだが・・・。私の発言に因り益々気分が悪くなったであろうおじさん。何を隠そうこのおじさん、遡る事5分前に幸田來未はカワイイ発言をして女性社員の猛攻撃に遭っていたのだ。

「どー見たって不細工じゃん」
「顔が不細工だから露出に走るんだって」
「ま、ブスはブスなりに頑張ってるトコロは健気だって思うケド」
近くにいた女性社員は、満場一致で幸田來未カワイイ発言をにべもなく却下する。

「オマエらだって人の事言えるかよっ!」とおじさんが反撃するものの、「あ、だって私たち芸能人じゃないし、顔で仕事してるワケじゃないからいいのよ、オホホホホ〜」と返され
撃沈したところに私が追い討ちをかける事となってしまったのだった。

ただ、蛙君をはじめ男性社員たちはおじさんの発言を真っ向から否定はしなかった。否定したのは女性社員”のみ”あー何だか解らないでもないな、コレって。

否定するかしないかの分かれ目となるキーワードは、多分「露出」なんじゃないかと思う。
女性の側から見れば、おそらくこう言う事なのだろう。顔に自信がないから、顔で注目が集められないからって、露出やエロ路線に走って注目を集めようとする魂胆がイヤ!ってヤツなのだろう。対して男性の側から見れば、まぁ確かにカワイイ顔ではないかも知れないけれども、露出はまぁ歓迎しますが、みたいな。

でも、よくよく思えば。
自信がない部分を自信がある部分でカバーする。コレって至極当たり前の事なんじゃないかって思うのだ。「あーヤダなぁ」とかウジウジ思うくらいなら、「これ、イイかも!」と思いながら日々過ごした方が楽しいし。何事に於いてもそうだと思うが、一つ自信がつけば、もう一つ自信が持てる何か探そうと思えるようになって、自信がないモノの存在がそれ程気にならなくなったりするモンだったりする。ま、そのうち何とかなるでしょ、みたいに。

でもねぇ。
その「一つの自信」を確信出来るようになる迄の「道のり」が大変だったり、遠かったり、険しかったりするワケで。そう考えると、「何とかなるでしょ」よりも圧倒的に「何ともなっていない」事の方が多い自分・・・。いや〜いや〜、そう言う意味では道に迷ってばかりですな、私・・・(苦笑)