ぐにゃぐにゃの炎をぼうっと眺めながら

MALENA2006-01-18

昨日の事だった。
向かいの席の男性社員は朝からマスクをしていた。そして、時折苦しそうに咳をしている。間違いなく風邪。もしや、インフルエンザか!?

そして、今日。
昨夜からちょっぴり「毬らっぽかった」私の喉は、今朝は咳を伴うようになっていた。煙草を吸うと、何だか喉が痛い。昼を過ぎると、ざわざわとした寒気を感じ、どことなく身体もだるい。風邪のひき始めに違いない。

帰宅後。
着替えもせずにベッドに潜り込む。テレビは勿論、音楽を聴く事も、蛍光灯の灯りさえも鬱陶しい。蛍光灯を消し、テーブルの上のアロマキャンドルに火を灯す。生まれたてのぐにゃぐにゃのような炎をぼんやりと眺めていると、不意に停電した夏の日の事が思い出された。

扇風機も止まり、蒸し暑い部屋の中で、私が笑う度に蝋燭の炎は”いきもの”のように揺れていた。停電していたのは小一時間ほどだったのだと思うが、その間中私はずっと笑っていたような記憶がある。きっと、何かが楽しかったのだろう。

やがてやって来た秋。
停電の夜にあれほど笑っていた私は笑っていなかった。いろいろな意味で、季節が移ろうと言う事をぼんやりと考えていたような気がする。もしかすると、停電の夜唐突に電気が点いて、蝋燭の炎をふうっと吹き消した瞬間に楽しかった何かも消えていたのかも知れない。

・・・と、そんな事を思い出しながらフと思う。・・・やっぱり体調は芳しくないようだな・・・と。むぅぅ・・・今日はさっさと眠った方がいいな(苦笑)