大人もオモチャ

MALENA2006-02-10

JR帯広駅のキオスク。お茶でも買おうかと思い入ろうとすると、入り口付近のワゴンに程好く積み重なっている箱たち。フと気になり足を止める。

その箱たちの正体は、「チョロQあさひやまどうぶつえん」シリーズだったのだ。ホッキョクグマにペンギンにゴマフアザラシにオランウータンの四種類。ハッキリ言ってカワイイ。特にシロクマが。

大人だってオモチャは好きなのだ。大人だってチョロQを買いたいのだ。ええ、勿論即買いでしたよ、シロクマ(笑)

私の家は結構キビシイ家だったが、どう言うワケか欲しいモノはすんなりと買ってもらっていたような記憶がある。特に本とオモチャに関しては、欲しくても我慢する、と言った体験をした記憶がない。まぁ、親を困らせる程「おねだり」してなかっただけなのかも知れないが。

数年前の車のCMで「モノより思い出」と言うコピーがあったのをフと思い出した。
一瞬、牧歌的で郷愁感さえ漂うコピー。でも、一歩退いて見ると私には「押し付けがましい」とさえ思えたコピー。モノを買い与えられて育った子供は、大人になった時に良い思い出に浸る事が出来ませんよ、と言うニュアンスを含んでいるように感じてしまった私は、間違いなく「捻くれ者」の類なんだとは思うのだが・・・。

私には、「モノの思い出」もあるのだ。
なので、「モノ<思い出」と言う図式も「モノ>思い出」と言う図式も私の中では決して成り立たない。モノへの愛着や、それにまつわるエピソード。どれも私にとっては大切な「思い出」なのだ。それ故に「モノより思い出」と言うコピーにはある種の嫌悪感のようなものを覚えてしまわずにはいられないのだ。

冬の帯広で買ったシロクマのチョロQ。これもきっと私の大切な思い出として心に刻まれる筈、と思いながら箱を眺めていると。・・・企画・発売元 北海道キヨスク・・・き、キ”ヨ”スク!???キ”オ”スクじゃないの!???今の今迄、何の疑いもなくKioskを「キオスク」と読んでいた私・・・。正しくは「キヨスク」だったんですね・・・。

シロクマのチョロQは、或る意味大切な思い出として私の記憶に”深く”刻まれる事になりそうだ・・・(笑)