適材適所

それは年末の事だった。
私が仕事で来ていた北の島から帰る日に、帰省の為に北の島に戻って来た弟と札幌駅で会って話をしていた時の事だった。弟は半ば呆れた様子でこう話す。

何でも弟の上司と言う人は「テプラ」が大の得意なんだそうで、会議の資料なんかも決してワードで作成するのではなく、テプラを貼り繋げて作るんだそうで・・・。テプラが張り詰められた用紙を「会議用の重要な資料だから急いでコピーして!」と堂々と言ってのける上司の年収は、軽く一千万円を超えていると言う・・・。弟は嘆く「あんなおっさんに一千万円以上の給料払うウチの会社って・・・どうよ!?」と。

弟はこの上司の事を「テプラ君」と呼んでいるのだが、このテプラ君「テプラだけやる部署」に所属していれば、物凄く有能な社員だったに違いない。適材適所とは当にこの事だろう。

適材適所か・・・。ウチの会社は・・・ハッキリ言ってダメダメだな・・・。

適材適所。コレがきちんと出来ないからダメダメなんだよ、ウチの会社は。