美点と欠点は紙一重

先週末、古本屋で今更ながら「ハチミツとクローバー」を買ってみる。

本当は「夜王」を買おうと思っていたのだが、13巻持って帰るのはなぁ・・・と思ったところにフと閃いたのが「ハチミツとクローバー」だったのだ。7巻なら全然持って帰れるよな、と。

ハチミツとクローバー 1 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 1 (クイーンズコミックス)

今日から通勤時間なんかを利用して読み始めたのだが、むぅぅ〜、この漫画、かなーり好きかも。

1巻のchapter.3の内容がちょっぴり興味深かった。「自己チューで」「手入れしてないロン毛で」「キョドウフシンで」「学校ジャージをはいている」にもかかわらず、何故森田くんが女子からモテるのか男子としては理解に苦しむらしい。「いったい何でこんな男がモテるのだ!?」と。

苦しむ男子学生たちに向かって教授は言う。
「他人の言葉にフリ回されず我が道を行っているからじゃあないか?」
「このマニュアル社会においては珍しいからな、あーゆー男は」
ふむふむ。コレ、私も凄くそう思う。教授曰く、女子が一番イヤがるのは、他人の言葉に振り回される男なんだそうだ。あーコレも凄ーく解るな。

ここ迄読んで、でもフと思う。
確かに、こう言うタイプの男の人っていいな、と思っても「彼としてはちょっと・・・」と思う女性も結構多いんじゃーないか?と。そんな事をぼんやりと頭の片隅に置きながら読み進めると、私の予感は的中してしまう。森田くんはモテるんだけど、彼女はいないらしいのだ。そのワケは。
「他人の言葉に惑わされないからモテるけれども、他人の言葉に全く耳をかさないから彼女が出来ない」んだそうで、「まさに美点と欠点は紙一重」なんだそうだ。

なるほどねぇ、妙〜に納得。
「我が道」って、それこそ生半可な心意気では決して歩いちゃダメなモンなんだよねぇ、きっと。「モテる、モテない」に限って言えば、我が道を行く人たちって、往々にして自分自身がモテるかどうかなんて殆どと言っていい程興味がないような感じに見える。だから、モテる為のマニュアルなんか見向きもしない。モテないよりはモテた方がいい、なんて弱気な二者択一も考えない。潔い。でも、見ようによっては我が道を行く人は、凄くワガママな人だとも言えなくもない。(私はそう思わないけど)

我が道を行き、時には他人の言葉に耳を傾けるような人が理想かも。・・・って、そんな事ばかり言ってるからアンタは未だに・・・(以下省略、笑)