その涙はジメジメと高湿度

連休最後の日だった昨日。
昼下がり、母からメールが来ていた。一昨日東京のホテルから送った荷物(ほぼ9割が石垣島のお土産だったが・・・)が届いた事や、私と弟には世話になった、「ヘンなおじさん」のメロディーが頭から離れないなどと書かれていた最後に、母はこう書いていた。

「二人とも頑張って生きている事を強く感じ何故か涙が出ました。身体を大事にして下さい」と。

休日の昼下がり、私はひっそりと、そして静かに泣いた。
もの凄く湿度の高い涙を流していたような気がする。

子供の頃から良くも悪くもマイペースで、十分に大人になった今でもそう言う部分が抜けなくて。時々フラフラと旅に出てみたり、お盆もお正月も帰省しなかったり。三ヶ月後の未来よりも、今が大切で。だから、また旅が出来たらいいな、くらいの将来設計しか持ってなくて。もの凄くワガママで、頭を抱えたくなるほど自己中で。

こんな、決して頑張ってなんかいない、しょーもない娘なのに。
それなのに、母が涙した事が途方も無く申し訳なくて。ただジメジメと泣く事しか出来ない自分がただただ情けなくて。

こんな、しょーもない娘でごめんなさい。
涙を流させてしまった事、ごめんなさい。
台風の如く故郷を後にしてしまってごめんなさい。
でも、私はこんな私に涙してくれた事、悲しかったけど、申し訳なかったけど、でも、それでも頑張っていると思ってくれた事、感謝しています。

お母さん、私を産んでくれて、本当にありがとう。