インドに行かなければならないような・・・

「あーあ、インド行こっかなぁ。雨季のインド、クソ暑そうでいいかもな」

無性にインドに行きたいと思う時は、ちっぽけな自分を戒めたいと思っている時のような気がしてならない。

月末とは言うものの仕事は全くバタバタしていなかった今日の午後、部署の長と上司に呼ばれる。しかもコソコソと。心の中で思う「あーあ、予想よりもちと早く来やがったな、ゴタゴタが」と。

会議室に入るや否や部署の長に向かって言い放つ「お断りと言う事で」と。
「まぁ、そう言わず」と始まる部署の長。またしても貧乏クジを引かされるのかよ・・・と思うとテンションが急降下したのは言う迄もなく。

同じチームの男性社員の退社日は一ヶ月ほど延期になったらしいのだが、予想していた通り彼の担当の一つを私にまわしたいんだそうで。しかも、一番大きな担当を。そして、その代わりとして私の一番ショボイ担当を外して”あげる”から、と言う。

・・・ちょっとアンタ、私の事バカにしてんの?そんな不等な交換条件のむとでも思ってるワケ?いや〜、幾分申し訳ないとは思ったものの、思わず鼻で笑ってしまったワケで・・・。「そんなアホみたいな交換条件は有り得ないですね。それに、そんなに重要な担当ならば、それこそ社内的(と言うかエラそうな人の)評価が高い人間が担当するのが妥当でしょう?」と一回目の毒を吐く私。根性の悪さ丸出しだ。

君は仕事が出来るから、とか能力があるから、とか、私にとってはもうそれこそどうでもいいような単語を並べる部署の長。この禿オヤジの評価なんかどうでもいい。私は自分自身が納得いく仕事が出来るかどうかの方が重要だし。それに、この禿オヤジは甚だしい勘違いをしている。確かに、私は仕事を”やっつける”のが早いし、”やっつける”能力はあるのかも知れないが、それはイコール仕事が出来ると言うのとは全く別モノだろう。そんな事も判らないようなこの禿オヤジは、典型的な無能野郎に他ならないと思わざるを得ないワケで・・・(二回目の毒)

別に、担当する事そのものはイヤでも何でもない。
私を苛つかせるのは、この禿オヤジの勘違いと言うか或る意味嫌味そのものに他ならない。キモくてウザイお世辞抜きに「大幅な異動は面倒くさいから」って言ってくれりゃいいものを。そう思うと益々腹が立って来てしまった・・・。

この禿オヤジ、きっといい人なのだろう。でも、私はこう言ういい人が嫌いなのだ。
今回の件に対する対応の遅さ、マズさについて軽くツッコミを入れると、禿オヤジは黙ってしまった。嗚呼、またやってしまった、と思う。

「世の中、正論が絶対じゃない時もある」と言われた事がある。
私の良くないところの一つでもあるが、私は議論の場に於いて相手を正論攻めにして相手の言葉を奪う事がままある。で、この禿オヤジも黙ったしまったワケ・・・と思いきや・・・。

「○○屋の商品部と互角に話をするには、弁が立つところや頭の回転の速さはピッタリだよね〜」と言ってのける禿オヤジと上司・・・。お世辞や嫌味もここまで来ると呆れて何も言えなく、いや言いたくなくなってしまったワケで・・・。

だが、かと言って私もここで負けるワケにはいかないのだ。
最初に相手が出して来た交換条件を逆手にとるかたちで条件を提示する事にする。そして、私から離れる担当は、次の担当者にきちんとした引継ぎが出来るよう期間等が欲しい事も付け加える。以上の事を踏まえた上で再度話し合いをする事に至る。

部下と言う立場上、上司の意見に従わないのは会社人として絶対に間違っている、と言う意見もあると思う。それはそれで正しいんだとは思う。黙って従わない私は単なるワガママと言えるのだろう。でも、私自身は言いたい事も言わずにただただ不満を抱えて「やらされている」と思いながら仕事をするよりは「やっている」と思いながら仕事をする方がいいと思うんだけどね。それに、従わない私が組織に必要ないと判断すれば、私をクビにすればいいだけの事だし。

それにしてもだ。
何か、チマチマした事考えたりしたりしてないか?私?
何か、余りにちっぽけ過ぎやしないか?私?

やっぱり、インド行った方がいいのかな・・・。