トロイの木馬

MALENA2006-09-11

イスタンブールからチャナッカレ迄は、途中海峡を越えて約4時間の道のりだった。向日葵畑が続く大地の道端では西瓜なんかが売られている。空の始まりに向かって続く向日葵畑の風景を見ていると、嗚呼、きっとこう言う風景の事を大地って言うんだなとフと思う。

「風が多い国」と言う地名のチャナッカレは、人口が約8万人で、世界で最も大きな墓地の一つがあって、桃が美味しくて冬は寒い街なんだそうだ。このチャナッカレから車で一時間程のところにトロイ遺跡がある。そう、トロイの木馬のトロイ遺跡。

トロイ遺跡の入り口から少し入ったところに復元されたものではあるが木馬がある。その昔、この木馬に兵隊を隠し、何も知らない敵方が木馬を陣地に引き入れたところで一気に攻め入る戦法でギリシャは戦に勝ったんだそうだ。因みに戦の発端となったのは、港の使用税だったらしい。

トロイ遺跡は、トロイの木馬の話は実際にあったのではないか?と考えたドイツ人によって約150年前に発掘されたんだそうだが、トロイ遺跡は今現在でも全体の15%程しか発掘されていないんだそうだ。どうりで・・・と言うワケでもないのだろうが、ちょっとした城壁以外はどことなく遺跡らしい風貌を醸し出していないように見えるトロイ遺跡。木馬がなければちょっぴりお淋しい感じが漂って来そうな・・・。

因みにこのトロイ遺跡だが、発見された当時の発掘方法にかなり問題があったらしく、結構壊れてしまった遺跡も多いんだそうだ。

トルコの遺跡には、必ずと言っていい程スポンサーがついているんだそうだ。その大半が外国の企業で、記憶が曖昧になってしまったが、トロイ遺跡は確かドイツのシーメンスと言う会社がスポンサーなんだそうだ。

トロイ遺跡には、真夏の太陽の強い陽射しを吹き飛ばしてしまうような強い風が絶え間なく吹いていた。