トルコ語で「綿の城」と言う意味を持つ土地

MALENA2006-09-20

その地名はトルコ語で「綿の城」と言う意味を持つんだそうだ。

遠くから目にするその光景は、乾燥した大地に突如として現れた雪山のようだった。ちょっぴり不思議な、と言うか奇妙な景観。当に「奇観」と呼ぶに相応しいパムッカレの石灰棚。

この石灰棚の窪みには温泉水が溜まっている事もあり、夏のシーズンは観光客で賑わうんだそうで、私が訪れた時も結構な数の観光客がパムッカレを訪れていた。

石灰棚には靴を脱いで入るのだが、石ころだらけの地面が妙〜に足の裏を刺激する。まるで青竹踏みか強力な健康サンダルでも履いているんじゃないかと思えるくらいに!確か、足の裏を刺激されて痛みを感じる時は、内臓の機能が低下しているんじゃなかったか・・・。むぅぅ・・・こりゃマズイだろう。と言う事で、斜面の脇を流れる温泉水に足を浸してみる事に。日本風に言うと”足湯”ってやつだ。

生温い温泉水に足を浸しながら石灰棚の風景をぼんやりと眺める。真っ白い石灰は、まるで雪のようでそれは強い照り返しだった。窪みの温泉では子供がはしゃぎ、かなり太めのおばさんは全身に泥パックを施していた。目の周りと口を除いて泥のパックが塗られた顔は、何だか妙〜なと言うか不気味な感じだった・・・(笑)

石灰棚のすぐそばにヒエラポリス遺跡がある。古代ローマ時代からパムッカレは保養地だったらしく、ヒエラポリスの街には病気療養をする為に多くの人が訪れたらしい。そのせいなのか、この遺跡には多くの石棺が残っている。

温泉に浸かって癒される。
時代や国は違っても、人間が癒しを求める原型みたいなものは同じなのかも知れないな、と陽射しが弱くなり始めた空を見上げながらフと思った。

〜追記〜
ケロログが復活していたので、また今日から旅の音を載せています。