静かで穏やかな音楽でトランス!?

MALENA2006-09-26

トルコはイスラム教国である。そして、トルコはイスラム圏の国で唯一政教分離の体制を布いている国でもある。スカーフを被った女性は余り見かけないし、チャドルを纏った女性はごく稀にしか見かけない。むしろ、キャミソールやローライズのデニムを穿いている女性の方が圧倒的に多かったりして、妙〜に拍子抜けしてしまうくらいだ。

イスラム教の休日は金曜日なのだが、トルコの休日は日曜日なんだそうだ。そのせいか、日曜に訪れたコンヤの中心街は結構な人出に見えた。そんなコンヤの街の中心部に位置するメブラーナ博物館を見学する。

地球の歩き方によれば、メブラーナ博物館とは「旋舞教団として知られるイスラーム神秘主義の一派、メヴレヴィー教団の創始者メヴラーナ・ジェラールッディン・ルーミーの霊廟」なんだそうで、霊廟が博物館として一般公開されているんだそうだ。旋舞教団、つまり踊る事によって祈りを捧げる教団。聞くところによると、信者は皆円になって踊っているうちにトランス状態になっていたらしい。

博物館の中には、どことなくヒーリング音楽風のフルートに良く似た音色の静かで穏やかな音楽が流れていたのだが、この音楽こそが信者たちをトランス状態に導いていた音楽だと聞いてちょっぴり拍子抜けしてしまう。もっと太鼓なんかの打楽器系の音がガンガン響くテンポの速い音楽だとばかり思っていたので。

1925年、創始者メヴラーナの死後、修行場は閉鎖され教団も解散させられたんだそうだ。その2年後、霊廟は博物館として一般公開されるされるようになったらしい。現在では、一年に一回開催されるメヴラーナ祭の時に旋舞が見られるらしい。ちょっぴり見てみたいような気がした。