午後10時。アンカラの街角にアザーンが流れる

MALENA2006-10-19

モスクの入り口には夕涼み?をする女性と子供たち。軽く会釈すると、「中へどうぞ」と言う感じのジェスチャーをしてくれた。

広いモスクの中には、ちょっぴりはしゃぐ子供たちや、女性たちや、お祈りする男性や、静かに時を過ごす男性がいる。

同じツアーの人たち数人とホテルから歩いて10分程のところにあるらしいスーパーに行く予定だったのだが、途中偶然通りかかったライトアップされたモスクがとても美しかったので、私を含む3人はスーパーに行くのをやめモスクの見学をする事にしたのだった。

東洋人が珍しいのだろうか?若い女性が一緒に写真を撮って欲しいと言う。彼女は携帯を取り出し、男の子がカメラマン役を引受ける事に。今じゃ、携帯にカメラ機能が付いている事は世界基準なんだなぁ、と思った。

体格の良いおばさんが、何やら「ショッピングセンターだったらあっちよ」みたいな事を言いながらその方角を指差す。おそらく私たちの前を歩いていた数人が場所を訊いたのだろう。この人たちもショッピングセンターに行くのでは?と思ったおばさんは気を利かせて教えてくれたに違いない。やっぱり親切なんだな、トルコの人たちって。

今回の旅では、普通に街角で普通に人たちとコミニュケーションを取る機会が余りなかったので、こう言う状況が凄く嬉しくて。おばさんたちと身振り手振りとカタコトの英語で話しをしたり、子供たちに自己紹介(って言っても名前だけだけど、笑)したり名前を訊いたり。目が合った時笑顔で会釈をすると、倍くらいの笑顔を返してくれて、そして話しかけてくれるトルコの人たち。

モスクの天井を眺めていると、アザーンが流れ出した。
時計を見ると午後10時少し前。今日最後のお祈りの時間なのだろう、程なくしてモスクには人が集まって来た。アザーンが止むと、男性たちはモスクの一角に集まっていた。私たちの後ろの方にいた男性が、とても丁寧な物腰で「どうぞ外へ」と言うジェスチャーをする。嗚呼、そうだった!女性と男性は別々にお祈りするんだった事を思い出す。

モスクの外では女性たちが祈りを捧げていた。アンカラの夜。温かい夜風が心地よかった。

昨日のトルコのバス横転事故で、意識不明だった2人の方の意識が戻ったそうだ。そして、怪我をされ病院で治療を受けていた方4人が退院されたそうだ。回復されて本当に良かった、と心から思った。