イスタンブール行きの車中で浅草寺を思う

MALENA2006-10-23

アンカラからイスタンブールに向かうバスの中。猛烈に体調が悪いにもかかわらず、私は”と或る”日本での出来事を思い出していた。

「うぅぅ・・・浅草寺のおみくじ当たってたな・・・」
それは、友人と訪れた今年の初詣の事だった。おみくじの内容の中に、旅行→旅先に困難あり。と言う行があり、思わず「こ・・・困難ってえぇぇ!?」とガラにもなく動揺した私。旅先で体調不良に陥るとは・・・。恐るべし、浅草寺のおみくじ!!!

午前8時過ぎにアンカラを出発したバスは、途中休憩をはさみながら高速道路を走り続ける事約4時間半、午後1時頃にはイスタンブールに到着する。約1週間ぶりに戻って来たイスタンブールの街は、1週間前と同じように青い空で、たくさんの人と車が行き交っていた。

昼食後(この日の昼食は羊肉のハンバーグ・・・)丘の上に建つスレイマイエ(スュレイマニエ)モスクを見学する。トルコのモスクをいくつか見学して思ったのだが、トルコのモスクって外観はちょっぴり地味なんだけれども、中は煌びやかだと言う事。美しいタイルが貼り巡らされていて、天井からは大きなクリスタル製のシャンデリアが吊るされている。イランのモスクではシャンデリアを見た記憶がないので、これはトルコ独自のものなのかな。

モスクの裏手からはボスポラス海峡が見えた。
今、私が立っているのはヨーロッパ側の旧市街。近くに見える街が新市街で、海峡を挟んでやや遠くに見える街がアジア側。アジアとヨーロッパ二つの大陸にまたがる世界でただ一つの街、イスタンブール。穏やかな風に吹かれながら、この街は自分の足でじっくりと時間をかけて見るのが相応しい街だと思った。