いろいろな意味で「振り幅」の大きかった国

MALENA2006-10-31

現在、トルコでは人口の約65%が30才以下の人たちで占められているんだそうだ。少子高齢化の波がじわじわと押し寄せて来ている日本に住んでいると、全人口の6割以上が30才以下と言う状況が感覚としてよく分からない・・・。トルコでは、私は既に”年寄り”の部類に入ってしまうのだろうか!?

イスラム教国で唯一政教分離の体制をとっているトルコ。
スカーフを被っている女性と露出過剰気味の女性が擦れ違う光景は日常の一コマだし、街角では普通にアルコールが販売されている。一日数回街角にアザーンが流れ、人々はモスクで祈りを捧げる。何と言うか、この「振り幅の大きさ」みたいなものがトルコなのかな、とも思える。

トルコでは義務教育は小・中学校の8年間で、高校は日本と同じく3年間なんだそうだ。英語は中学校から勉強し、高校では第二外国語としてドイツ語を筆頭にヨーロッパの国々の言葉を学ぶ学生が多いんだそうだ。なので、トルコの若者はトリリンガルが結構多いらしい。また、トルコでは徴兵制度があり、19才以上の男子には一年半の兵役義務(大学生は大学を卒業してから)があるとの事だった。

現在トルコでは、イスラム教国初のEU加盟を目指し、教育制度の見直し・改正をしているところなんだそうだ。街中では米ドルよりもユーロの方が幅を効かせていたし(地理的な事もあるのだろう。ヨーロッパからの旅行者を多く見かけた)空港免税店では外貨はユーロ表示で統一されていたし(勿論米ドルも使える)何と言っても、街中には欧州車が溢れていた。トルコの目は、アジアではなくて常にヨーロッパに向けられているんだな、と感じた。

トルコを知るには短い旅だったけれども、短い旅の中で最も感じた事は、トルコは大地の国だと言う事。そして、何よりもたった一言で「こうだ!」と表現する事はほぼ不可能なくらいに、いろいろな意味で大きな国だったと言う事。

自分の足で立ち、自分の目で見、自分の耳で聞き(聴き)感じた事を、自分なりに考える。こうして旅が私に与えてくれたものたちは、私にとって何よりも大切なものたちに他ならない。

さてと。
次に私が呼ばれる場所は一体何処なのだろう。何処に立っても、何を目にしても、何を耳にしても、旅が与えてくれたものたちに感謝しよう。そして、何よりも私は私でいよう。