それは、座敷ワラシの悪戯だったのか(笑)

MALENA2006-11-06

いつの間にこんなに山並みが近くに来ていたのだろう。
都心よりもかなり涼しく感じる風。そして澄み切った空気。ここも東京なんだと言う事が嘘のようにすら感じた青梅駅のホームで、私は奥多摩行きの電車を待っていた。

京都の宿坊を探していた時に、東京にも宿坊がある事を知る。電車、バス、ケーブルカーと乗り継いでやって来たのは御岳山。ケーブルカーを降りると、山全体にぼんやりと靄がかかった状態で眼下の景色はよく見えなかった。

小さな集落の中の一軒が今宵の宿だったのだが、宿坊と言ってもお寺ではないので、朝のおつとめがあるワケではなく、普通に旅館と同じだった。陽が沈むと、車が往来する事がない事もあり外は深い静寂に包まれる。普段は騒音が当たり前の環境で生活している事もあり、最初のうちは妙〜な感じがしないでもなかったが、次第にその静寂が心地よく感じられるようになる。こんな事なら写経セット持って来れば良かった(笑)

夜は早めに床に着いたのだが・・・。
何故か深い眠りに入る寸前で、突然「カタカタカタカタ」と言う音がして目が開くのだ。「何だろう?ま、いっか〜。寝る」とウトウトし、深い眠りに入る寸前でまたしても「カタカタカタカタ」と音がし目が開く。何じゃ、この音。
何?座敷ワラシでもいるの!?(笑)

この日の夜は結構な冷え込みだったのだが、フと気付けば顔をはじめとする全身が妙〜に熱い。しかも汗までかいている。何だ!?座敷ワラシの仕業か!?(笑)

翌朝。熟睡はしていない筈なのだが妙〜にスッキリとしていて目覚めが良い。汗と一緒に体内の毒が出て行ったのだろうか?静寂に包まれた夜が終ってやって来た朝。窓の外からは朝がやって来た事を告げるように鳥の囀りが聴こえて来た。

今回の旅で、とうとうデジカメがダメになってしまった。と言っても本体ではなくて、ストラップを着けるところの金属が壊れてしまったのだ。加えて、ボイスレコーダーも唐突に電池切れになる。もしや・・・これも座敷ワラシ!?