声を出さずに「島唄」を歌いながら

MALENA2006-11-29

基本的に私はじっとしている事が好きではない性格だ。

ホテルの部屋に到着するや否や、ドラマ「家族」が始まる迄の小一時間を部屋で過ごす事は性格的に無理だと悟り、早速街を散策する事にする。街が私を呼んでいるのだ!(笑)

フラフラと歩く事5分。それはそれは呆気なく国際通りの入り口に到着してしまう。むぅぅ・・・ちょっとは道に迷いながら到着したかったんだけどなぁ(笑)

両側に土産物屋や飲食店などが立ち並ぶ国際通りには、観光客と思しき人と、何処からともなく聞こえて来る沖縄の音楽と、車と、少し湿度を帯びた夜の空気が溢れていた。いろいろなものたちが一つの空間に存在する様子は、当に「チャンプルー」と言った感じだ。

道端でどこからともなく聞こえて来る音楽に耳を傾けてみたり。
土産物屋を覗いてみたり。
声を出さずに「島唄」を歌いながら歩いてみたり。

島唄」は、本当に大好きな曲で、いつ聴いても何度聴いても決して飽きる事がない。どうして私はこの曲が大好きなんだろう?スケールの大きさ?曲調?宮沢和史ってかなりタイプな顔だ。そう言えば金城武のドラマ「2000年の恋」に出てたよなぁ、宮沢和史。そうだった、明日何処へ行こうかな・・・。思えば、今回の旅は何故沖縄だったのかな。明日何処行こうかな。

国際通りを歩きながら、私の頭の中は考え事がだんだんとチャンプルー状態になって行く。フと土産物屋のシーサーの置物と目が合う。

「自分がその時行きたいと思ったところに行けばいいさ」

夜の国際通りには、沖縄の空気と、そして時間が流れていた。