ディスコ生まれ、クラブ育ち

MALENA2007-01-04

「コレってさ、ジャンル的にはテクノ?ってやつ?」
「いや、トランス?ってやつ?」

午前3時ススキノの外れ。昔通っていたクラブの入り口で私たちは何故か迷っていた。当時と同じ看板も何もない入り口。地下から聴こえて来るズンズンと言う響きも当時と同じだった。

その日、私と友人は猛烈に70・80年代の”いかにもディスコちっく”な音楽が聴きたくてススキノのと或る店にいた。かかっていた曲はざっとこんな感じ。

ガットトゥービーリアル・ブギーワンダーランド・リライトマイファイア・宇宙のファンタジー&セプテンバーをはじめとするEW&Fの曲・スパニッシュハッスル・ドゥヤワナファンク・SOS・ライムの曲・ストライブ・君の瞳に恋してる・ギブミーアップ&イントゥーザナイトなど所謂ザッツユーロビート・リックアストリーの曲・ヴィーナス・ブーンブーム・ユースピンミーラウンド・ブレイクミーイントゥリトルピースイズ などなど等等!!!(曲名は間違って覚えているかも)

高校1年で晴れてディスコ(懐かしい響き)デビューし、その後クラブで育った私や友人としては、もう懐かしさ満載の曲の数々に思わず涙!だったワケで(笑)そして今回「この曲何て曲なんだろうねぇ」と言い続けてウン十年?だった曲のタイトルが判って嬉しかった。その曲は、BTエクスプレスのハブサムファンと言う曲。サビの部分が♪エブリバディ なんとか ファンファン トゥナイト♪って曲です(笑)

これらの曲が流れる中、友人がフとこう言う。「この前フツーの服着て、フツーにチャリ乗ってるカッコイイ女の人見た。その時、あ!自分間違いなくこうなるって思った」と。根拠も理由も何も無いけど確信した、と。「でもねぇ」と友人は続ける。「最近シカゴとかハンジローとか、若者がどっさり居る場所に行くと何だかよく解んないんだけど怖気づくんだよねぇ」と。

ソレって・・・実は・・・私も同じだ・・・。
お互いにそんなちょっぴり悶々とした気持ちを抱えながらやって来たクラブの入り口。階段を下りた扉の向こう側にはそれこそ若者がどっさり居るに違いない。怖気づいたか・・・。と思ったのは2秒。互いに不敵な笑みを浮かべいざ階段を下る。

扉を開けてしまえばどうって事なかった(笑)目の前にあるのは当たり前のクラブの風景。余裕で現役じゃん!と確信した30代後半の女二人が踊り狂ったのは言う迄もない(笑)

でも。
最近のクラブって曲調がずーっと同じなのね。小一時間もすると狂い飽きちゃったワケで・・・(笑)

無意味に怖気づいていたのは、おそらく何かにつけて守りの姿勢に入ろうとしがちだったからに違いない。今の私は、確かに旅の部分はやや攻めの傾向にあるかも知れないけれども、それ以外はちょっとヤワだもんなぁ・・・。何事に於いてもそうだと思うけど、私が思うに人間守りの姿勢に入れば入るほど、カッコよさとか色気とかからずんずん離れて行くような気がする。いや、守りのカッコよさや色気が未だ解らないだけなのかも知れないけど。

クラブからの帰り道、友人と無意味に怖気づいていた事を思い切り笑い飛ばした。