「いづ重」で鯖寿司と稲荷寿司を食べる

MALENA2007-01-11

唐突に身体がふわりと宙に浮いたように感じた次の瞬間、私の目の前には「床だけ」の景色が広がっていた・・・。ちょっとした段差を見過ごし足を踏み外した結果、思い切りすっ転んでしまった私。やっぱりぼーっとしているんだなぁ・・・。

鈴虫寺からバスに乗り、四条河原町でバスを降りフラフラしている時に私を襲った悲劇。左足の甲に鈍い痛みが走る。マズイ・・・捻挫したに違いない。と思いつつも祇園方面に向かって歩き始める。以前つばめさんのところで紹介されていた「いづ重」の鯖寿司がどうしても食べたかったのだ。

鴨川を渡り四条通りを八坂神社に向かってずんずん歩いて東大路通とぶつかるところに「いづ重」はあった。ガラス越しに職人さんがお寿司を作る様子を覗う事が出来、ワクワク感が高まり捻挫の事はすっかり何処かへ行ってしまった私。恐るべし、食欲(笑)

店内はそれ程広くない事もあり満席だった。15分程待った後席に案内される。温かいお茶をいただきながら「鯖寿司と稲荷寿司」のセットと「お吸い物」を注文する。

「昆布は外して召し上がって下さい」と言われ鯖寿司にぐるりと巻かれた昆布を外すと、そこにはキラキラと輝く鯖が!!!ほんのりと脂がのって身の締まった鯖の美味しい事!一口口に運べば、ほんのりとした甘みを感じる酢飯の香りと鯖の旨味が広がる。稲荷寿司も柚子の香りが酢飯の風味を引き立てていて何とも美味しい。勿論油揚げとのお味のバランスも良く至福の時間を過ごす。

が、しかし。
お吸い物の香りを楽しんでいると、前に座る三人連れの席から煙草の煙が漂って来るではないか・・・。私は喫煙者だが、こういった場所での喫煙には本当に腹が立ってしまう。喫煙者である以上「場所」を弁えて喫煙するのが心得ってモンなんじゃないの?と。特に、魚をはじめとする「生もの」を食材として扱うお店では、香りも食の一つなんだから喫煙なんて言語道断だ。しかも、こういう輩に限って偉そうに焦点ズレまくりなウンチクなんか言っちゃってるから始末が悪い。鼻の穴から思い切り煙草の煙なんか吐き出しながら。

とは言うものの。
美味しいものをいただけた事には感謝。「いづ重」を写真付で紹介して下さったつばめさんに感謝です。

祇園界隈をフラフラしていると、忘れていた足の痛みがどっとやって来た。こめかみの辺りがズキズキして来る。薬局で「フェイタス」を買い知恩院和順会館に向かう。チェックインし部屋に入るや否や患部にフェイタスを貼る。2時間程して痛みが軽くなったような気がしたので、湯豆腐が食べたかった事もあり外出してみたものの・・・。

一歩歩く毎にこめかみの辺りがズキズキと痛む。歩数に比例してズキズキ度合いが増して行くと言う最悪な状態。やっとの思いで東大路通迄来たものの、こめかみの辺りと左足の甲が壊れてしまいそうなくらい痛い・・・。嗚呼〜!湯豆腐が食べたいっ!でも、痛い・・・。湯豆腐が食べたい・・・。でも、もう限界、かも・・・(泣)辺りを見渡せば、食べ物屋さんは「天下一品」だけだった・・・。

爆発しそうなこめかみを押さえながら天下一品迄歩き「こってりラーメン」を食べたのは言う迄もない・・・(涙)